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今回ご紹介するのは、大阪府で主に産業機器類の電子部品を製造するO社さまの2.5社間ファクタリングご利用事例をご紹介します。
O社さまは、大阪府内に本社と工場を構える従業員30名の中小企業。製品の品質の高さで取引先との信頼関係を築き上げてきたことによりリピート注文が多く、安定した経営基盤を持っていました。
しかし、近年の急速な経済情勢の悪化により、いくつかの取引先が業績低迷に陥ったことからO社さまにも大きな影響を与える事態となりました。

取引先が業績低迷に
陥ったことから大きな影響

2022年以降は、世界経済全体がコロナ禍から回復傾向に転じると予測されていたものの、エネルギー価格や原材料費の高騰や円安などが重なり、特に製造業界では厳しい経営環境が続くことに。
O社さまの主要取引先である産業機器メーカーも例外ではなく、コスト増加に伴い、業績が低迷。特に、一部の取引先は販売不振から資金繰りが悪化し、支払いが遅延するケースが相次ぎました。
O社さまにとって、取引先からの支払い遅延は深刻な問題でした。これまで安定していた取引先からの売掛金が期日通りに入金されない状況が続き、自社のキャッシュフローは次第に悪化。
特に、月末に控えていた従業員の給与支払いや原材料の仕入れ代金が滞りがちになり、いよいよ資金ショートの危機に直面してしまったのだそうです。

一時的な遅延であれば、銀行からの短期融資やリスケジュールで乗り切ることも可能でしたが、今回は複数の取引先で同時に支払い遅延が発生したため、O社さまの資金繰りは徐々に逼迫する状況に追い込まれました。
これまでも銀行からの融資を受けて事業を拡大してきましたが、この時点においてもある程度の借入れを抱えており、追加の融資を受けることには慎重に。
銀行側も、取引先の支払い遅延が原因となっている資金繰り問題に対しては慎重な対応を求めるために、融資条件が厳しくなる可能性があったため、O社はさまは他の資金調達方法を模索する必要がありました。

こうした厳しい状況の中で、O社さまが注目したのがファクタリングでした。

資金ショートの危機に直面
ファクタリングが持つ取引先からの入金を待つことなく売掛金を回収できる点や、銀行融資のように負債を増やさずに現金を得られるという特性を活かして資金ショートの危機を脱しようと考えられたといいます。
取引先からの支払いが遅延しているという今回のようなケースでは、債権譲渡の交渉がスムーズに進むことが予想できるため、私たちは3社間ファクタリングを提案したのですが、代表のAさまは「今後の関係性も踏まえて取引先には内緒で契約したい」という希望が強く、3社間は保留に。

ファクタリングを検討

一方で、2社間ファクタリングの利用手数料についても納得はできておられない様子であったこともあり、両者のメリットを組み合わせた2.5社間ファクタリングを提案したところ、前向きに検討したいという反応をいただくことができました。
後日、あらためてAさまよりご連絡をいただき2.5社間ファクタリングを以下のような内容でご契約いただくことが決定しました。

<2.5社間ファクタリング>
【売却対象売掛金】 2,100万円
【弊社買取対象額】 1,900万円
【買取代金】1,750万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 90%
【ファクタリング手数料】 8%

2.5社間ファクタリングの利用で予想よりも短期間でキャッシュフローの
安定化を達成

今回の2.5社間ファクタリングの利用により、O社さまは早期かつ確実な売掛金の回収とともに、予想よりも短期間でキャッシュフローの安定化を達成できたといいます。
また、従業員の給与支払いを滞りなく行えたことや原材料の購入も計画通りに進めることができたことにより会社全体の業務がスムーズに運営されるようになったそうです。

数ヶ月後には、取引先数社の業績も回復傾向に転じたようで、支払い遅延の頻度も減少。互いに良好な関係性を維持しながら、今回の危機から脱せたというお話でした。
今後は、長期的なコスト削減と生産効率の向上を目指し、業績次第では工場の設備更新にも資金を投じていきたいとのこと。特に省エネルギー技術を活用した新しい生産設備を導入し、エネルギーコストの削減は急務だということです。
さらには、自動化技術を導入することによって人手不足による生産遅延を解消し、より少人数での高効率な生産が可能な体制を整えていきたいという展望もあるようです。

さて、ご紹介したO社さまの事例は、取引先の業績低迷と支払い遅延がもたらす資金繰りの悪化に直面した中小企業が、ファクタリングを活用することによって迅速にキャッシュフローを改善し、経営を立て直すことができた成功例です。
銀行融資だけに依存せず、柔軟な資金調達手段を活用することで、O社さまは資金ショートの危機を回避し、取引先との信頼関係を維持しながら事業を継続することができたといえます。
取引先からの支払い遅延は、自社の業績に大きな悪影響を与える可能性が非常に高く、最悪の場合には連鎖倒産に陥るケースもありますので、遅延が生じた場合には迷わずにファクタリングに関するご相談をお寄せください。