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今回ご紹介するのは、大阪府の広告代理店Y社様によるファクタリングの利用事例です。

広告代理店経営者イメージ画像

Y社様は、設立から5年ほどの比較的新しい企業様。代表のT様は、大学卒業後に東京の広告代店へ就職され、以来20年以上にわたって同業界に身を置かれています。
もともとは、新卒で就職した会社で定年まで勤めたかったそうですが、経営陣が一新されたことにより、大きく変更された経営方針に不満が募り退職。その後は転職活動も進められたそうですが、自身の理想とする経営スタイルの会社が見つからず、「ならばいっそのこと自分で会社をつくればいい」と思い立ち、独立に至ったそうです。
開業の地に選んだのは地元の大阪。起業するなら、慣れ親しんだ地元へ恩返しをしたいという思いもあり、迷うことなく決定されます。またT様の、会社員時代のお客様が6割以上、大阪の企業様だったということもあり、コネクションを存分に活かせるとも考えられていました。
起業後は、つながりのあった企業様からのサポートもあり、業績が落ち込むことなくゆっくりと成長。2年後には従業員を10名抱える会社に成長しました。T様には、いつかチャレンジしたい事業があったといいます。それが飲食業でした。「食べていくため」に、ノウハウのあった広告代理業で起業はしたものの、せっかく起業をしたからには、特定の事業に縛られることのない自由なスタイルで会社を経営してみたいという思いもあり、いつかは飲食業への参入も希望されていたようです。

飲食店イメージ画像

そしてチャンスが訪れたのは、起業から4年後のこと。
地元の友人の紹介で、独立を希望する料理人と出会うことになります。人柄を気に入ったほか、数々の有名飲食店での勤務を続けてきた経歴にも惹かれ、T様は、この人となら飲食業を始められると見込みました。
さっそく計画に動いたT様は、まずは料理人にさらに勉強を重ねてほしいという思いから、「研究費」の名目で500万円を手渡します。そこには、全国の名店の料理を食べ歩きながら、メニュー開発に役立ててほしいという願いが込められていました。
ところが、その人物は500万円を手にするとそのまま雲隠れ。住所が分からないどころか、共通の友人も連絡がとれなくなり、結局500万円の損失を被ることになってしまったといいます。
思わぬ金銭トラブルとなり、T様は頭を抱え込まれたようですが、ここからさらに追い打ちをかけるような出来事が起こります。
起業時から長く取引を続けてきた取引先の1社から、期限までに入金がないことに気づいたT様は、直接問い合わせをしてみたものの音信不通。経営者仲間の話によると、どうやら急激な業績の悪化が重なり、「夜逃げ同然」に倒産したといいます。
さらに、ここから取引先数社が次々に業績悪化へと陥り、倒産にまでは至らないものの、入金期日の延期を打診される事態の発生が続きました。

業績悪化資金不足イメージ画像

こうして、新規事業の計画は白紙に戻ったどころか、自社のキャッシュフローが乱れ始めたY社様。新型コロナ融資の返済も控えるなかで、T様は大きな不安を抱えられたといいます。
ただ、キャッシュフロー改善を目的に追加で融資を受けるのはあまりにもリスクが高いと判断して断念。また、融資は新規事業立ち上げの際に利用したいという思いも当然あったといいます。
ただし、キャッシュフローの改善は急務。そこで、熟慮の末に目星をつけた資金調達手段がファクタリングだったといいます。
とにかく入金サイトにズレが生じている売掛金を回収してキャッシュフローの改善につとめること。そしてもう一度、飲食業の計画を立て直したいという考えからの希望でした。

T様は最初、3社間ファクタリングの利用を申し出られたのですが、3社間ファクタリングは「売掛先からの承諾が必須となること」「入金までには10日ほどの時間要する場合があること」を伝えると、それを撤回されました。
また2.5社間ファクタリングも「口座開設の必要があり、契約はその後になる」という流れがネックとなると判断されこちらも断念。
最終的には、「売掛先からの承諾が不要」であり、「即日の入金が可能」な2社間ファクタリングの利用を希望されました。

<2社間ファクタリング>
【売却対象売掛金】 370万円
【弊社買取対象額】 330万円
【買取代金】 300万円(お客様お渡し金額)
【買取率】90%
【ファクタリング手数料】 9%

こうして、無事に売掛金の事前回収に成功されたY社様。申し込み当日に入金があったことや、取引先への影響を心配することなくファクタリングできたことを大変喜んでおられました。

金銭的解決イメージ画像

今後も売掛金の入金にズレが生じた際にはファクタリングの利用を考えられていくほか、資金繰りの安定が見込め次第、白紙に戻ってしまった飲食事業の計画も少しずつ進め、必ず実現させたいと力強く話されていたのがとても印象に残っています。
これからもスタッフ一同、Y社様のさらなるご発展を願うばかりです。