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今回は、宮城県で人材派遣業を営むD社様のファクタリングご利用ケースをご紹介します。

D社様は、宮城県の仙台市で創業3年目を迎えた企業様。代表のT様も30代半ばの若い男性で、初めてZoomにてオンライン面談をした際には、とても礼儀正しくフレッシュな印象を受けました。
D社様の主な取引先は、地元の製造業者様や運送業者様、建設業者様や飲食店様など合計17社。

T様の誠実で真面目な人柄が受けいれられたためか、会社の立ち上げから比較的、順調に取引先の開拓と売り上げの増加を続けてこられたとのことでした。

しかし、新型コロナウイルスの影響によりその状況は一変。昨今続く経済不安の例に漏れず、D社様も大きな打撃を受けているといいます。

特にD社様の取引先は、コロナによる受注件数の減少が顕著にみられる業種であるため、多くの正社員やアルバイトの勤務日数は削られ、中には大幅なリストラを敢行した企業様もあったようです。

自社の従業員の雇用もままならない状況ですから、人材派遣の要請がことごとく打ち切られるのは当然と言わざるをえなくなり、T様は新たな取引先の開拓に奔走しました。

昨年までは順調に取引先の開拓に成功していたものの、やはりこの情勢の中では難しく、結局今年の新規契約はわずか1社のみ。

売り上げは対前年同月比で平均60%ほどの減少が続き、今年の7月末にはいよいよ深刻な資金不足に陥る事態も目に見えてきたことで、T様は様々な資金支援策の活用に加えて、あらゆる経費の徹底的な削減と支出の見直しに努め、なんとか経営を維持してきたといいます。

しかし、それらの策も一時的な“気休め”程度の効果しか生み出せず、資金は減少の一途をたどる一方。

そこでT様は長期的な資金確保は諦め、まずは目先の運転資金を効率的かつ着実に調達することを優先させる考えに行き着いたそうです。

ただ、担保にできる価値の高い資産もなく、売り上げ減少が続く現状において返済財源の確実な確保を証明することも難しいことから、銀行からの追加融資を受けられる可能性は低く、ノンバンクの融資も高い利率が後々に経営を逼迫させる可能性が否めないため、融資自体を断念。

そのほかにも、補助金や助成金をはじめ、様々な資金調達手段の利用を検討されたそうですが、どれも仮に受給の審査に通過できたとしても、実際の支給されるまでには期間が空くため、目先の運転資金調達には不向きだと判断し、これらも断念されたといいます。

そんななかで、T様が経営者仲間から薦められた資金調達手段がファクタリングでした。

その後、持ち前の勤勉さを活かし、自身でファクタリングについて調べ尽くされたそうで、弊社の担当者がファクタリングの説明を行った際も、その仕組みや内容について十分に理解されていました。

T様の希望は2社間ファクタリングの利用。人材派遣業は、何よりも取引先との信頼関係が重要であり、もしも資金難という風評が流れてしまうと、さらなる業績悪化につながりかねないというのが理由でした。

私たちとしても、T様のご要望を最大限に考慮し、2社間ファクタリングの審査の手はずを整え、各種の書類の提出を依頼。

D社様の最近の収支状況を確認したところ、確かに売り上げは昨年に比べて大きく減少しており、このまま運転資金の調達ができなければ年内の倒産の可能性もゼロではないと判断できるほどでした。
ただ、資金の貸付ではなく、売掛金の早期回収というファクタリングの特性上、売り上げが大きくなければ、調達できる資金額も少なくなります。さらに、取引先に債権譲渡通知が不要になるとはいえ、2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングに比べて利用手数料が割高になることから、負担も大きくなります。

T様にその旨を伝えたところ、たとえ少額でも目先の運転資金を取引先に知られることなく調達できれば構わないとのことでした。

審査の結果、私たちが買い取り可能と判断した売掛金は合計4社からの130万円。
≪2社間ファクタリング≫

【売却対象売掛金】 156万円

【弊社買取対象額】 130万円

【買取代金】 117万円(お客様お渡し金額)

【売掛金買取率】 83%

【ファクタリング手数料】 10%

以上の契約内容を提示したところ、T様は「他にも複数のファクタリング会社に見積もりを依頼しているので少し待ってほしい」とのことでした。

T様からご連絡をいただいたのは、それから3日後。どうやら期日までに見積もりの提出がなかったり、弊社よりも高い利用手数料を提示する他社もあったとのことで結果的に弊社との契約をご決断されたそうです。
その後、無事に契約を交わし、翌日にはご入金。

私たちの本音としては、もう少し高い買取代金を提示したかったのですが、やはり2社間ファクタリングの利用手数料と、まだまだD社様の利益が安定しない現状を鑑みた結果として、両者ともに大きなリスクの負担を避けるための契約であったといえます。

最近では、人材派遣業社様からのご相談や問い合わせが相次いでいます。その多くが今回のD社様と同じようなご事情を抱えておられ、まずは目先の運転資金の調達を優先されている様子です。

弊社では、今後も様々なケースを踏まえた最適かつ低リスクなファクタリングプランをご提示できる努力して参りますので、まずはお気軽にご相談ください。