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今回は、北海道札幌市でフリーランスのWebディレクターとして活動されるU様の2.5社間ファクタリング利用事例ご紹介します。

WEBデザイナーイメージ画像

今から約5年前に会社員から、フリーランスとして独立されたU様。専門学校卒業後からWebデザイナーとしてWeb制作会社に就職し、主に企業のコーポレートサイトの制作に従事されてきたそうです。
自他共に認める“職人気質”であったU様でしたが、その後は経験や実績を見込まれたうえで、ディレクターに昇進されます。デザイン業に対して十分なやりがいを感じていた矢先であったとともに、コミュニケーション能力に自信がなかったこともあり、昇進を告げられた際には、大きな戸惑いを抱えられたそうです。
それでも、優秀なスタッフに支えられたことや、次第にディレクションの奥深さや面白さに魅了されていったU様は、社内でもトップクラスの評価を受けるWebディレクターへと成長されます。
自身の成長を実感できるようになり、やがて独立を意識しはじめたU様。ところが、あまり独立に対して寛容ではなった社風もあり、会社からは「独立をするのであれば、現在の取引先とは仕事をしないこと」という厳しい条件をつけられることになります。
これまで会社に対して大きな不満はなかったU様でしたが、このような条件の提示に会社への不信感を募らせたといいます。
独立したいという願望よりも、このような会社に在籍を続けることは難しいという思いが勝るようになり、結果的には勢いのままに退職されました。

悩む女性イメージ画像

退職の報を聞きつけた、いくつもの同業者からスカウトの声がかかったといいますが、U様はあらためてフリーランスとして独立を決意。以前の職場から案件の一部を譲り受けるといった、独立したてのフリーランスにありがちな「後ろ盾」は一切ない状態からのスタートとなりました。
政策金融公庫からの創業融資を受けられることになり、開業資金は問題なく確保。しかし、Webディレクターは飽和状態にあるといえる現在においては、やはり取引先の開拓に苦労されたといいます。
ホームページ上のブログやSNS、noteといった宣伝に活用できるあらゆるサービスを駆使し、地道に営業活動を続けた結果、U様は独立から半年後に、ようやく生活費を確保できるくらいの収入まで得られるようになります。
独立当初から、すべての制作業務とディレクションを兼務してきたU様でしたが、この頃から業務の一部を外部スタッフへと委託するようにもなり、少しずつ事業者としての形が仕上がってきたそうです。
そこから約5年後。フリーランスのWebディレクターとして、すっかり専念していたある日、これまでとは比較にならないほどの大手企業から案件の誘いを受けます。報酬も制作費も通常の約3倍。大きなチャンスを得たU様は、迷うことなく依頼を快諾。しかしこの案件が、後々経営に大きな影響を与えてしまうことになります。
関連するすべての案件が終了するのは1年半後。言い換えれば、それまではこの案件の報酬は得られないことになります。しかし、U様はなるべく他の新規案件は断るようにして、当案件に専念することを選択されます。
滑り出しこそ好調だったものの、あまりにもかかりっきりの状態が続くことになり、それまでに受けていた案件の進行が次第に滞るようになり、既存の取引先からはクレームが続出。
なかには、制作の途中にもかかわらず依頼を取りやめる取引先も現れ始めたといいます。
その頃から、じわじわと売上の落ち込みがみられるようになり、外注スタッフへの支払いも滞りが生じ始めます。特に、先の大型案件の制作スタッフには高額の報酬を支払う契約を交わしていたこともあり、資金繰りは大きく乱れることになりました。
このままでは他の案件はおろか、大型案件の進行までストップさせてしまうと危惧されたU様は、資金調達の必要性に駆られます。

解決策を見出した女性イメージ画像

すぐに選択肢のひとつとして浮上したのがファクタリング。U様は、会社員時代にファクタリング会社のホームページ制作でディレクションを務めた経験があり、ファクタリングの有用性を把握されていたといいます。
コーポレートサイトからランディングページにいたるまで、ネット上でヒットしたサイトを横断し続けた末にたどり着いたのが弊社だったというわけです。
お問い合わせをいただいた時点では、なるべく手数料を抑えるためにも3社間ファクタリングを希望されたのですが、それに準じた条件かつ取引先への債権譲渡通知が不要になる2.5社間ファクタリング(電ふぁく)を提案すると、U様は迷うことなくご利用を希望。
その後、正式にお申し込みをいただき、書類の提出とWeb面談を通じてのヒアリングを実施。売上の減少こそ続いているものの、ファクタリングの契約にはまったく差し支えはないと判断できたため、以下のような契約内容を提示しました。

<2.5社間ファクタリング>

【売却対象売掛金】 110万円
【弊社買取対象額】 95万円
【買取代金】86万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 86%
【ファクタリング手数料】 9%

U様にもご納得いただき、契約は無事に締結。2.5社間ファクタリングは、専用口座の開設に数日の期間をいただくため、送金は契約から10日ほど経過してから実行しました。
大型案件の提示を受けたことで、既存の取引先の案件をおろそかにしてしまったことで資金繰りに影響を与えてしまったU様。今後は、取引先からの信頼回復に努めると同時に、経営の安定性を維持できる範囲内での受注を心がけたいと話ていました。