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今回ご紹介するのは、沖縄県で輸入雑貨の販売を手掛けるA社様への3社間ファクタリング利用事例です。

国際通りシーサー

A社様は、主にアメリカやメキシコといった北米、中南米の国々から雑貨を輸入し、販売するショップの運営を手がけています。特に若者から人気があり、地元の人にはもちろん旅行で沖縄を訪れた人にも好評を得ていたといいます。
事業のきっかけが生まれたのは、代表のF様の学生時代でした。F様は、大学の長期休暇を利用してバックパッカーをしていたといいます。そして、その旅先で出会った外国人の友人とともに、いつか自分たちのショップを開きたいという夢を思い描きました。
それでも現実的な話には進展することなく、F様は大学を卒業後に一般企業へ就職。現在の事業とはまったく関係のない業種で、営業職をされていました。
就職をして15年ほど経ったころ、F様は偶然にも学生当時に出会った外国人の友人とSNSを通じて再会。その友人が、海外の雑貨を取り扱う貿易業をされているということから、F様は学生時代に抱いた夢を思い出し、実現に向けて相談を重ねていったそうです。

外国人の友人イメージ画像

友人も協力的であり、順調にショップ開業への道を進まれていったF様。こうして、2015年に出身地である沖縄県で開業する運びになったといいます。
最初は個人事業として開業したものの、輸入雑貨店などたくさん存在する沖縄では、なかなか売上を伸ばすことができず、経営はおろか生活費の確保も難しい日々が続きました。
そんななかでも、F様は「自分のやりたい事業」をしていることには満足しており、主だった生活費は、夜間にアルバイトをするなどして補填。ショップの広報活動としては、ブログやSNSなど、費用がかかることのないツールは片っ端から活用し、毎日のように更新を続けます。

シャッター商店街イメージ画像

そうした我慢や努力が功を奏したのか、開業から2年目の頃からは売上が伸び始め、4年目には法人化に至りました。
店頭での販売にこだわっていたF様でしたが、新型コロナで旅行客が激減した際には、期間限定でのショップ販売も実施。早い段階での方針転換で、売上はそれほど落ち込むこともなく、なんとか事業の継続に成功します。
しかし、新型コロナの規制緩和による一安心も束の間。今度は、円安急進の影響がA社様に降りかかります。海外からの輸入が基盤となっている事業にとって、円安傾向は大きな痛手。A社様も仕入れの費用が膨らむことになり、開業してから最大のダメージを受けることとなってしまいました。
対策として、商品へ大幅な価格転嫁を施すものの、もともと安価をウリにしていたこともあり、客足は徐々に遠のいていくことに。売上も個人事業だった1年目を下回るほどに落ち込んでしまいます。
当時は年齢も若く、夜間はアルバイトをして生活費を補填していたF様でしたが、体力的にも同じことをするのは不可能だと感じており、いよいよ廃業の選択肢がチラつき始めていたといいます。
海外展開イメージ画像
そのような危機的状況のなかで、事業のパートナーでもある外国人の友人からひとつのビジネスプランを提案されます。
それが、海外での出店でした。
F様もその提案に対して乗り気となり、すぐに海外出店を目指して資金調達に動き始めるも、経営状況の悪化が続く現状では、金融機関からの融資は難しいもの。試しに、地元の銀行にかけあってみたものの、案の定、審査に進むことすらできなかったといいます。
そこで、F様は顧問の税理士に資金調達手段について相談。融資こそ断念せざるをえない現状ではあるものの、成功の確率が高いと思われる資金調達手段を提案されます。それがファクタリングでした。
ファクタリングのことをまったく知らなかったというF様は、税理士に細かく仕組みを聞き、その可能性に期待を寄せます。
「ファクタリング専門事業者の中には、闇金まがいの契約内容を提示してくるところもあるので、利用は慎重に」という税理士の助言を受けていたこともあり、F様はインターネットで口コミや評価などを入念にチェックしながら業者選びをされたといいます。
資金調達イメージ画像
いくつかのファクタリング業者をピックアップし、それぞれに問い合わせをしたF様。中には、メールでの返信を希望しているのにもかかわらず、電話での対応を求めるような業者もいたといいます。希望する手段を提示しているのにもかかわらず、異なる手段での対応を求める業者は信用に値しないと判断したF様は、さらに業者をふるいにかけて厳選。
結果として4社に絞られ、そのうちの1社が弊社でした。
メール連絡の段階で、希望買取額などをはじめとした詳細をうかがっており、私たちも、なるべく希望に添うような提案を心がけました。
さらに、オンライン面談を通じて一通りの事情と、あらためてF様の希望をうかがいました。
また、F様はBtoCの小売業ということもあり、必然的に2社間ファクタリングになること。またすべての売掛金を売却することは、資金繰りを悪化させる要因にもなりかねないことを伝え、結果的に以下のような提案をしました。

<2社間ファクタリング>

【売却対象売掛金】 80万円
【弊社買取対象額】 70万円
【買取代金】63万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 88%
【ファクタリング手数料】 10%

こうして契約は無事に締結。
ファクタリングが売掛金を基にした資金調達手段ということもあり、本当に求めていた金額を取得することはできなかったようでした。しかし、この資金を運転資金に補填し、海外進出に向けて、なんとか売上の向上策を練りたいと前向きにお話しされていました。