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今回ご紹介するのは、神奈川県に拠点を置き、動画制作事業を展開されるA社様の3社間ファクタリングご利用事例です。
A社様が制作を手がけるのは、主に企業活動のPR動画。最近では採用活動や商談先への事業説明などを動画で行う企業も多く、市場における需要は非常に高まっているといいます。
代表を務めるS様は、もともと保険代理店で営業職をされていたそうですが、ご自身の趣味である動画視聴を続けるなかで、自然と動画制作に興味を持たれたそうです。
初めは、日常の一部分を撮影して紹介するvlogの制作を開始し、それをYoutubeでアップすることからスタートしたところ、次第に編集のセンスが評価されるようになり、企業から動画制作の依頼を受けるように。
当時はまだ会社員だったため、副業として動画制作をされていたようですが、本業よりもやりがいを感じるようになり、思い切って退職しフリーランスの動画製作者として歩み始められたといいます。
フリーランスに転身されてからも、動画制作のオファーは途切れることはなく、事業は順調。ところが、会社員時代よりもはるかに増大した仕事量と過密なスケジュールにより、S様は体調を崩されます。
案件の数に対して、1人で今後も制作を続けていくのは、健康上に悪影響を及ぼすと考えられたS様は、これまでのフリーランスから法人成りをし、分業制での事業へと転換する計画を立てられました。
こうして法人化し、動画制作会社の代表としてリスタートをきられたS様。フリーランス時代に蓄えた資金も潤沢にあったことから、創業融資などの借り入れを受けることなく事業をスタートでき、数名の制作スタッフの雇用にも成功されたそうです。
しかし、法人として順風満帆なリスタートをきったかと思った矢先、思わぬ事態に陥ることになります。
それが制作単価の上昇にともなう、案件数の低下。
これまでは、フリーランスであったこともあり、個人で事業と生活を支えられる範囲での単価で案件を受注されてきたS様でしたが、従業員も抱える法人ともなるとそうはいきません。
もちろん取引先には、法人化にともなう制作単価の上昇を説明し理解を求めてきたといいますが、S様が提示した単価よりも低い単価で制作を請け負う優秀なフリーランスの動画製作者は飽和状態といえるほどに存在しており、なるべく低コストで制作を依頼したい企業がそちらに流れるのは必然。
S様は、あらためて法人としての動画制作事業の難しさを痛感されたといいます。
また、動画制作の業界では受注から納品まで期間が長く、取引先から入金よりも支払いが先行することは日常茶飯事。
フリーランス時代は、自宅で制作をしてきたほか、スタッフも雇用していなかったこともあり、さほど長い入金サイクルを気にも留めていなかったというS様ですが、事務所の賃貸費や従業員の給与といった支払いが先行する現状においては、長い入金サイクルも今後の不安材料のひとつとなったといいます。
少しでも案件数を増加させるために、S様は制作業務をスタッフに任せ、ご自身は営業活動に邁進されますが、思うような結果を得られない日々が続き、次第に資金繰りに焦りが生じ始めたそうです。
一時は融資により、運転資金を調達しようとも考えられたそうですが、将来的な事業拡大の際まで借り入れの選択肢は温存しておきたいという法人化当初からの考えがあり、躊躇う日々が続きます。
そんな状況のなかで思い立ったのがファクタリングの利用でした。
S様は動画制作事業を開始する以前に、保険代理店で営業職についていたことから、金融系のサービスにも詳しく、ファクタリングの仕組みや特徴については知っていたといいます。
ファクタリングで売掛金を本来の入金日よりも事前に回収できれば、長い入金サイクルという不安を解消できるとともに、運転資金の確保にもつながると考えたS様は、インターネットを通じて複数社のファクタリング事業者に問い合わせを行いました。
そのうちの1社が弊社であり、ご連絡をいただいた段階では、4社への問い合わせを終えたところだったそうです。
しかし、どこも利用手数料の高さがネックとなり、利用を決断できない状況。また、S様の希望は3社間ファクタリングでしたが、その旨を伝えると、あからさまに怪訝な対応に変わる事業者もいたとのことでした。
私たちとしては、S様の希望をしっかりと汲み取ったうえで、3社間ファクタリングのお見積もりを出すとお約束。
以下のような契約内容を提示するにいたりました。
<3社間ファクタリング>
【売却対象売掛金】 150万円
【弊社買取対象額】 140万円
【買取代金】 130万円(お客様お渡し金額)
【買取率】93%
【ファクタリング手数料】 7%
S様からは、「これまで問い合わせたなかでも一番安い手数料」との評価をいただけました。取引先への債権譲渡通知と承諾もスムーズに進み、3社間ファクタリングは無事に完了。
S様は今後も営業活動に注力していくとともに、今後も運転資金の調達が必要になった際には、ファクタリングの利用を検討していきたと話されていました。
ビジネスの世界において動画の需要が高まる昨今ですが、長い入金サイクルに悩まされている制作事業者様も少なくはないことでしょう。そのようなケースではファクタリングによる売掛金の早期資金化が効果的ですので、お困りの際はぜひご相談ください。