皆さまこんにちは。
トップ・マネジメントです。
新年度が始まりましたが、幸先のよいスタートはきれましたでしょうか。
新しい社員と共に心機一転の経営を進められる事業主様や、新たな事業にチャレンジされる企業様も多いことかと思います。
社会的にも経済的にもまだまだ不安定な情勢が続いていますが、今年度の皆さまのご発展やご健勝を心より願う次第です。
さて、今回のスタッフブログでは、「個人事業主として軌道に乗るために求められる3つのルール設定」について解説します。
これから個人事業主として独立しようと考えている人や、この春から個人事業を開始された人にはもちろん、すでに数年にわたって個人事業主として活動されている人にもお読みいただきない内容ですので、ぜひ、ご一読ください。

「自由」な個人事業主が意識すべきルールの重要性

ルールをイメージさせる画像

会社や団体といった特定の組織に属することのない個人事業主に憧れを持つ人は少なくありません。
決められた就業時間がなく自由な生活リズムで仕事を進められ、口うるさい経営者や上司、先輩などから指導や注意、さらには厳しいノルマを与えられることもないでしょう。
まさに、肉体的にも精神的にも余裕が生まれる理想的な働き方のようにみえる個人事業主ですが、実際にはそう甘くもないのが現実です。
個人事業主といえども、事業を行う以上は代表者です。事業がうまくいかなければ、その責任はすべて自身にのしかかってくるものです。売上が伸びなければ、大きな失敗をしても、会社員のように組織がかばってくれることもありません。上司から適切なスケジュール設定についてのアドバイスを受けることもできないため、自分で自分をコンロールし、管理していかなければなりません。
「自由」とは本来、下地となるルールがあってこそ成り立つものです。しっかりとルールが定まっていなければ、それは「自由」ではなく「堕落」にすぎません。個人事業主として事業を起動にのせ、成功するためには、いかに適切にルールを設定できるかがポイントとなります。
では、どのようなルールを設定するべきなのでしょうか。
これは大きくわけて3つ。「時間」「お金」そして「健康」です。

設定するべきルールその1「時間」

時間管理イメージ画像

まずは、「時間」についてのルール決め。
先述のとおり、個人事業主には会社のように就業時間が決められているわけではありません。取引先との商談や打ち合わせといった予定がなければ、何時から仕事を始めてもかまいませんし、休日も自由に決められます。
ただ、だからといって今日は10時から、今日は13時から、今日はやる気が起こらないから仕事をしないなどと、規則性のない時間の使い方を続けていると、メリハリのないオンとオフになりがちです。
こうなると、仕事に対する集中力が低下し業績も思うように上がらなくなるでしょう。さらに、規則性がない仕事のやり方を続けているわけですから、納期や締め切りが常に頭の中をよぎっており、プライベートも十分に楽しめなくなってしまう可能性も生じます。
ですので、仕事は週に何日行い、何時から開始して何時までには終わらせる。まずは、このくらいシンプルでもかまいませんので、「時間」のルール決めをしっかりと行なっておくようにしましょう。

設定するべきルールその2「お金」

会社の収支イメージ画像

2番目に意識したいのが「お金」に関するルール設定。
個人事業主は、お金の使用用途も自由に決められます。
事業に使うお金、生活に回すお金。もちろん、税金の支払いもありますが、個人事業主は、自身が稼いだお金を自由に使い分けられるのです。
会社員のように固定給ではありませんので、売上が大きい月は得られるお金も使えるお金の金額も当然ながら上がります。しかし、言い換えれば売上が落ち込んでしまった月は、その分だけ収入も下がるということ。
その点も、個人事業主の醍醐味だといえますが、大きな収入を得たからといって無計画にお金を使っていると、事業どころか生活も立ち行かなくなる恐れもあることを忘れないようにしなければなりません。売上の好調が続く保証など、どこにもないのです。
仕事を続けていれば、急に高額な仕入れが必要になることもあるでしょう、仕事に必須なツールが故障し、想定外の修理費を支出しなければならない事態が訪れることもあります。それらに対応することができず、取引先からの信頼を失う可能性もあるはずです。
売上の何パーセントまでを事業費として蓄えておくのか、プライベートでの遊興費は何パーセントまでに抑えておくのかなど、お金に関するルールは必ず設定しておきたいものです。

設定するべきルールその3「健康」

健康なビジネスマンイメージ画像

最後は「健康」に関するルールです。
個人事業主は、原則として1人で事業を行います。案件の一部を外注する方法もありますが、それは事業が軌道に乗り、安定した売上が確保できるようになった個人事業主の特権のひとつだといえます。
そうなると、何よりも重要になるのが「健康」です。体調を崩したり、怪我や病気によって仕事ができなくなるようなことになれば、その分の売上は得られなくなるわけです。
会社に所属していれば、別の社員が引き継ぐことで穴を開けずに済ますこともできるものですが、個人事業主の場合はそうはいきません。
ですので、「時間」や「お金」とともに、「健康」の維持や増進ができるようなルールも決めておくべきなのです。
たとえば、昼食後に気分転換として数十分間ウォーキングをしてみたり、自室でストレッチをするといった簡単な運動を取り入れる。または、塩分や脂質を抑えた食事の摂取を心がけるといった決め事でもいいでしょう。
個人事業主にとって、「健康」の維持はそのまま事業の継続と安定、そして発展につながることを意識しておくことが大切です。