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今回は、北海道で製造業を営むお客さまのご利用事例をご紹介いたします。

今月に入り、新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が緩やかとなったことで緊急事態宣言は解除。事業の縮小や停止を余儀なくされていた企業様も、徐々に通常通りの経済活動を再開させているのではないでしょうか。

政府は、国内の感染拡大が顕著になり始めた3月から、中小企業や個人事業主を対象とした持続化給付金や、実質無利子無担保の融資といった様々な緊急支援制度を発表し段階的に実施が始められました。

申請条件を満たす多くの企業様が、すでにそれらの制度の利用申請を終えられているかと思いますが、たとえ審査に通過したとしても入金に遅れが生じていることや、支給額が不十分であるために、目先の資金繰りに苦心されているケースも顕在化しているようです。

弊社へも、このようなケースにお困りになられている事業主様からのご相談が相次いでいるのですが、今回ご紹介するA社様もそのひとつ。

持続給付金の条件を満たしており、すでに申請を行っているため200万円の支給は確実だとのことですが、入金日の見通しが立たない上に、実際に入金がされても目先の資金繰りに対応するには不十分な金額だと判断し、弊社へご相談されたそうです。

A社の代表者様からご連絡をいただいたのは、今月に入ってすぐの6月1日のことでした。

「北海道で30年以上にわたって食品製造業を営んでいるが、今年に入り新型コロナウイルスの影響によって売上が激減。

持続化給付金は申請済みであるが、入金日が未定のため、現状ではあてにできない。

融資に関しては、数年前にリスケを決行したために、審査通過は絶望的。

売上の回復が見通せない現状ではあるが、経営を維持するためにも、従業員への給与や工場の維持費といった固定費だけは何とか滞りなく支払いたい。

ノンバンクのビジネスローンの利用も考えたが、利息を伴う中長期的な返済はなるべく避けたいと思っていた最中に知り合いの経営者から紹介を受けたのがファクタリング。

ただ、これまでに利用経験がなく、サービスの内容も理解できていないため、まずは説明だけでも受けてみたい」

という旨のメールをいただいた後、すぐに代表者様にコンタクトを取り、弊社がご提供するファクタリングのサービス内容を説明しました。

代表様は、借り入れには当たらないファクタリングに対して好意的なご様子でしたが、売掛金が減少しているため、どれほどの金額を調達できるか、また審査に通過できるか不安とのことでした。

そこで弊社は、契約を前提としない書類審査と面談の実施を提案。

代表者様も、取り急ぎで審査をしてほしいとのご希望をお持ちでしたので、必要書類のご案内とともに、Zoomを活用したリモート面談にて手続きを進める「オンライン完結型ファクタリング」の説明を行いました。

弊社の「オンライン完結型ファクタリング」の利用に際して必要となる書類は、下記の4点。

・事業主様の本人確認書類
・売却希望(売掛金)の請求書
・昨年度の決算書
・ 直近7ヶ月の入出金明細

代表者様は、各書類を迅速にご用意されたようで、ご案内からわずか30分ほどですべてメールにてお送りいただけ、さらにZoomは初めての利用とのことでしたが、接続までの流れも速くスムーズに面談を開始できました。

A社様のご希望としては、取引先が債権譲渡契約に関与しない2社間ファクタリングでしたが、コロナの再流行が懸念される現状において、割高となる利用手数料の負担は中長期的にみてもリスクが大きいと判断し、弊社は3社間ファクタリングを提案しました。

またA社様は食品製造業ですので、主な取引先は地元のスーパーマーケットや物産店など複数社で、お申込み時点で未回収となっていた売掛金はトータルでおよそ300万円。

コロナの影響によって多くの業種が不振であるものの、日常生活に欠かせない食料品を販売するスーパーマーケットの業績は比較的安定を続けると予測できるため、それらの売掛金をファクタリングすることも提案しました。

以上のような点を踏まえて弊社が提示した契約内容は、

≪3社間ファクタリング≫
【売却対象売掛金】 200万円
【弊社買取対象額】 160万円
【買取代金】 150万円(お客様お渡し金額)
【売掛金買取率】 80%
【ファクタリング手数料】 6.3%

ただ、やはりファクタリングの利用によって取引先との関係に影響が及ぶ可能性と、取引先との債権譲渡契約に日数を要する点がネックとなるほか、直近の支払いに対応したいという理由から、2社間ファクタリングの契約を希望されました。

そこで弊社は、代表者様の「2社間ファクタリング」「なるべく最短での入金」「手数料は割高で構わない」「買取額は下がってもよい」という3つのご希望を最大限考慮に入れ、以下の内容を提示。

≪2社間ファクタリング≫
【売却対象売掛金】 200万円
【弊社買取対象額】 130万円
【買取代金】 120万円(お客様お渡し金額)
【売掛金買取率】 65%
【ファクタリング手数料】 7.7%

以上の契約内容で代表者様と合意。契約書のやりとりもスピーディーに行えたため、弊社はお申し込み日当日にご入金いたしました。

今回のケースでは、A社様ならびお取引先が食品を扱う業種であったことから、コロナ禍においても、比較的業績を回復できる可能性が高い点。

また、銀行融資のリスケ経験こそあるものの、A社様が30年以上にわたって経営維持されているという実績の高さも審査通過の大きなポイントとなりました。

政府が実施する経済支援制度で得られる資金だけでは、現状における資金繰りの維持や改善は難しいという企業様も多数いらっしゃるかと思います。

弊社では、そのような事情も考慮に入れて柔軟な姿勢で審査を行っております。ファクタリングの活用で多少なりとも資金を補充されたいとお考えの事業主様は、弊社までお気軽にご連絡ください。