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今回ご紹介するのは、広島県にて海外から輸入した洋服や雑貨の卸業を営む女性経営者様のご利用事例です。

緊急事態宣言の解除によってビジネス界に安堵感が広がったものの、依然として新型コロナの影響は強く、業種を問わず多くの経営者様が売り上げ回復の目処が立たない現状に不安を抱えておられるかと思います

さらに、一時は全国的にも新規感染者数が減少傾向にありましたが、今月に入り、東京都では連日のように100人前後の新規感染が報告されていることから、今後も各企業様の経済活動に大きく影響を与え続けることが予想されます

そのような不安定な状況が続く中、弊社への相談件数は日に日に増加。その多くが、政府が実施する様々な資金支援制度の申請と活用をすでに済ませた中小
零細企業の経営者様です。

つまり、資金支援制度の利用だけでは経営を安定させられるだけの十分な事業資金を調達できるとは言いがたく、特に中小零細企業様は厳しい資金繰りを強いられているようです

今回ご利用いただいたS社様は、広島県内で開業して今年で10年目となる企業様です。

主に海外からした輸入した洋服や雑貨の卸業がメイン事業。東京や大阪といった大都市に所在する小売店などとも取引があり、女性経営者ならではの洗練されたセンスと細かい気配りが好評で、取り引き先とも良好な関係を維持されてきたようです。

ところが、新型コロナの影響によって、取引先である小売店が次々と営業時間の短縮や休業といった対応を余儀なくされたために、発注数と売り上げは大幅に減少。発注を見越して仕入れた商品の在庫も大量に抱え込んでしまっているとのことでした。

アパレル

さらに、大きな問題となったのが「売掛金」の未回収です。

売り上げが落ち込む取引先の多くが支払いの猶予を申し出られたようで、S社様はこれまでの良好な関係性を維持するためにも、この申し出を不本意ながらも受け入れられました。

しかし、いくら取引先との関係性の維持に努めても、S社様の資金繰りが改善されることはなく、むしろ悪化の一途をたどるのみ

各固定費をはじめ、多くの支払いに対応するために、代表のA様は資金調達に奔走。まずは政府や自治体が実施する各資金支援制度を可能な限り申請したところ、合計で400万円の確保に成功したとのことでした

これにより、なんとか直近の支払いには対応できたものの、未回収の売掛金がいつ回収できるかを見通すこともできず、今後の売り上げも不安定となることが確実であったため、A様はさらなる資金調達手段を検討します

そんな中で、頭に浮かんだのがファクタリングだったようです。

実はA様は、起業して間もない頃に業績が軌道に乗らなかったことで資金調達の必要に迫られましたが、銀行からの融資やノンバンクのビジネスローンの審査に通過できず、一度だけファクタリングを利用した経験があったといいます。

ただ、無事に資金は調達できたものの、利用したファクタリング会社の対応が非常に傲慢であったために、A様は「二度とファクタリングは利用しない」と思われたそうです

ですが、今回の状況はその時以来の一大事。一刻も早い資金の確保が求められる現状では、そのような個人的な感情は捨て去って、とにかく今は経営を維持するために可能な限りの手段を尽くそうと、再度のファクタリング利用を決心されました。

利用するファクタリング会社の選択にあたっては、非常に慎重になられたそうで、合計10社以上の事業者をインターネットで調べられたそうで、幸いにも目星をつけていただけたのが弊社でした。

その理由として、A様は「以前の不快な経験から、利用条件だけでなく、ホームページから在籍スタッフの顔や人柄、会社のコンプライアンス遵守の徹底ぶりが伝わったこと」を挙げておられました。

資金調達

ファクタリングの利用経験があるためか、A様のご対応は迅速で、必要書類のご送付や面談の日時決定までの流れをスムーズに進めることができました。

A様は、利用手数料の負担をなるべく抑えるために3社間ファクタリングを希望。売掛金が未払いとなっている取引先3社と個人経営の2店舗に対しては、事前にファクタリングを利用する旨を伝えていたらしく、申し込みの時点で、すでに口頭ながら各取引先からご同意を得ていました。

希望売却額は3社2店舗の売掛債権のすべてにあたる400万円

審査の結果、残念ながら2つの個人経営の店舗様が保有する売掛債権の回収は困難になると判定したため、法人である3社の売掛債権340万円のうち、300万円を売却対象売掛金とすることでご承諾いただき契約に至りました。

≪3社間ファクタリング≫
【売却対象売掛金】 340万円
【弊社買取対象額】 300万円
【買取代金】 280万円(お客様お渡し金額)
【売掛金買取率】88%
【ファクタリング手数料】 6.6%

今回ご紹介したご利用事例において特筆すべき点は、代表者様が「取引先から事前にファクタリング利用の合意を得ていた」という点です。

ファクタリングをご利用になる多くのお客様が、取り引き先に知られたくないという理由により2社間ファクタリングを希望されるなか、A様は「利用手数料の負担軽減」を第一に考えられるなど、経費節減の展望をもって計画的に行動されていました

取引先である3社の担当者の方々も快く対応していただけたため、いかにA様の人望とS社様全体の信頼度が高いかを認識させられたケースでした。また、きめ細かな配慮と対応が得意といわれる女性経営者様らしい柔軟で計画的な行動力にも感心するばかりでした。

最近では、A様のような女性経営者様からのご利用も増加しています。ファクタリングの仕組みが理解できていなくても基礎知識から丁寧にご説明いたしますので、少しでも資金繰りに不安を抱えておられるようでしたら、弊社スタッフまでお気軽にご相談ください