いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
今回ご紹介するのは、大阪府で金属加工業を営むA社様の見積書・受注書・発注書ファクタリングのご利用事例です。

金属加工業イメージ画像
A社の代表を務めるS様からご連絡をいただいたのは、今年の1月。昨年続いた厳しい円安傾向が落ち着きはじめた中、思わぬトラブルに巻き込まれたために、大至急で資金調達を行いという希望をお持ちでした。
部品や資材の輸入に頼らざるをえない事業者の多くが、昨年の急速な円安で大きな打撃を受けたことは周知の事実ではありますがA社様も例に漏れず厳しい経営を強いられてきたといいます。
それでも価格転嫁をはじめとした施策を講じることで、なんとか経営を維持してこられたA社様。そんな矢先に、突然発生したのがプレス機械の故障でした。

加工機器故障イメージ
機械の老朽化が進んでいたのは承知でしたが、どうやら従業員による定期点検が数ヶ月ほど怠っていたことが発覚し、未然に故障に気づくことができなかったということでした。
事業の“命”ともいえる機械の故障によって、製造は一旦ストップ。すぐに修理業者に修理の見積もりを依頼したものの、古い年式ということもあり、部品調達が困難であることから、予想をはるかに上回る金額の提示を受けたといいます。

新品金属加工機械イメージ画像
そこで代表のS様は、修理に費用がかかるのであれば心機一転を図ろうと、新規の機械の導入を検討しました。
しかし、こちらも修理とほぼ変わらない金額であり、予算をはるかにオーバーしていたとのことでした。
生産の一部はストップしたまま。取引先には、事業を説明し承諾を得ているものの、いつ取引中止の宣告を受けてもおかしくない状況。そんな一刻の猶予もない状況のなか、S様は緊急の融資を受ける決断をします。
とはいっても、銀行の融資は着金までに少なくとも1ヶ月はかかることが見込まれるもの。生産の一部が滞っている状況下で、1ヶ月の猶予は死活問題。そこで、即日対応も可能なノンバンクのビジネスローンで借り入れを行い、機械導入の資金を補おうと考えました。

発注書イメージ画像

希望した借り入れ金額は500万円。
10数社への問い合わせを行った末に、ようやく希望金額の融資に応える事業者にネット上で出会ったといいます。
ただし提示された条件は、「まずは融資の保証料として、利息の10%にあたる50万円を振り込んでほしい」というものでした。信用保証協会についての具体的な説明もなかったため不思議に思ったS様でしたが、大至急の資金需要ということもあり、あっさりと50万円を振り込んでしまったというのです。

悪徳業者イメージ画像
振込の完了後に冷静さを取り戻したS様は、すぐに件の事業者へ確認を取ろうとするも、時すでに遅し。電話番号もメールアドレスも使われていない状態となり、連絡を取ることが不可能になったといいます。
こうして50万円を失ったばかりか、自身のあまりにも無知で無警戒さにひどく落ち込んだS様。機械の故障と悪徳金融事業者との接触という二重苦に、社員や取引先への申し訳なさも重なり、一時は会社をたたむことも検討されたといいます。

同業仲間イメージ画像

そんな時、声をかけたのが同業の経営者仲間でした。
勧められたのは、ファクタリングの利用。実はこの方は、以前に弊社のファクタリングをご利用されたお客様でした。
ファクタリングという資金調達手段を詳しく知らなかったS様は、先述の経緯もあり大変警戒されたようですが、まずは説明だけでも聞こうと思い立ち、弊社にご連絡をいただくことになったというわけです。事情をうかがった私たちが提案したのは、「見積書・受注書・発注書ファクタリング」です。
至急を要する資金需要や、A社様の売掛金の回収サイトが長いことを鑑みたうえで、請求書の発行を待つことなく、見積書・受注書・発注書のみで売掛金の回収が可能な同サービスが最適であると判断したことによる提案でした。
警戒心が強まっているS様に対しては、サービスの説明を丁寧に行いました。ご納得いただけるまでは少し時間がかかりましたが、それでも最終的にはファクタリングと同サービスの仕組みについて理解されたようで、早速の見積もりを希望。
そして、以下のような契約内容の提示に至りました。

〈見積書・受注書・発注書ファクタリング〉

【売却対象売掛金(みなし)】 470万円
【弊社買取対象額】 420万円
【買取代金】380万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 90%
【ファクタリング手数料】 10%

安堵する経営者イメージ画像

当初の希望金額よりも少額にはなってしまいましたが、S様はすぐに同意され、契約はスムーズに締結。こうして「見積書・受注書・発注書ファクタリング」の実行は完了。思わぬ災難に見舞われたA社様とS様でしたが、新たな機械の購入手続きを無事に開始できたそうです。
すっかり意気消沈されていたS様も元気を取り戻されたようで、「今後は機械の管理とノンバンクのビジスローン事業者に近づかないことを徹底したい」と恥ずかしそうに笑いながら意気込みを語っておられたのが印象的でした。
A社様のさらなるご発展を祈るばかりです。