皆さまこんにちは。
トップ・マネジメントです。
早いもので今年も残り数週間。
今年は、新型コロナ流行の継続から円安傾向にともなう物価高騰などへの対応に追われ、休まる暇もなかったという経営者の方が少なくないかと思います。
体も心もすっかりお疲れ気味かもしれませんが、これから迎える年末年始は3年ぶりに行動制限がないこともあり、久しぶりに故郷や海外などで過ごされる方が多いのではないでしょうか。
皆さまそれぞれの思い思いの過ごし方でしっかりと体と心を休め、気持ちを新たに清々しく新年をスタートさせたいものです。
さて、今回は本年最後のスタッフブログです。
テーマは「2023年の展望。ファクタリング業界の今後の動向について考える」です。
ぜひご一読ください。

2020年以降、急速に活発化するファクタリング業界

ビジネス動きのイメージ画像

「最近、ファクタリングの利用率が上がっているらしいですね」。
これは先日、弊社と親交の深い事業主様からかけられた一言です。
確かに近年のファクタリング業界は、かつてないほど活発化しています。クラウドファクタリングの提供開始や経済産業省による売掛債権の有効活用を推奨する呼びかけがされるなど、ここ数年の間にファクタリングは一気にその認知度を高めていると同時に提供事業者の設立も相次ぎ、融資の代替策として利用する事業者様の数も増加傾向にあるといえます。
また、2020年以降は新型コロナウイルスの感染症拡大、さらにはロシアのウクライナ侵攻や国内の円安急進の影響による物価高騰により、融資や補助金・助成金の活用といった資金調達のみでは資金需要を満たせない企業が続出したことも、ファクタリングの利用率が高まった要因と考えられるのではないでしょうか。
弊社でも、設立以来の総買取件数が55,000件を突破するなど、ビジネス界においてファクタリングの需要が急激に高まっていることを実感している次第です。
ひと昔前に比べれば、明らかに事業者の資金調達手段としての“市民権を得た”といえるファクタリング。
では、来年以降のファクタリング業界にはどのような動向が予測されるのでしょうか。

“アナログ型サービス”の衰退は必至

事務アナログイメージ画像

現状、ファクタリングには大きく分けて2つの利用方法があります。
ひとつは、お客様が直接ファクタリング事業者の営業所を訪れたうえで、書類提出と面談を行い、契約に至るといういわば“アナログ型のサービス”。
そしてもうひとつは、営業所へ直接出向くことなく、オンライン上で申し込みから契約、入金までのすべての流れを完結させる“オンライン型サービス”です。
ほんの数年前、フィンテック事業に注力する大手インターネット企業やITベンチャー企業が、“オンライン型サービス”の代表的モデルともいえるクラウドファクタリングをリリースしたことが話題となりましたが、将来的にもこのモデルがファクタリングの主流となるのは明確。
利用事業者と提供事業者双方の効率性と利便性を考慮すれば、旧来の“アナログ型サービス”の衰退は、もはや必然的というわけです。
すでに多くのファクタリング事業者が“オンライン型”と名のつくサービスの提供を開始していますが、実際のところはアナログとオンラインの組み合わせであることがほとんど。今後はAIを活用したサービスの提供など、より“純粋なオンライン型”のサービスが市場において必須になることになるでしょう。

付加価値を与えたサービスが求められる時代へ

付加価値イメージ画像

さらに、今後のファクタリング業界で求められるポイントとしては、「付加価値」が挙げられます。
単に、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングという古典的なサービスの提供だけでは、ファクタリング事業者として業界に残るのは難しくなるのではないでしょうか。
例えば、弊社では3社間ファクタリング水準の手数料で2社間ファクタリングと同等の条件でのサービスが利用できる「2.5社間ファクタリング」を提供しています。
これは、2社間ファクタリングにおける最大のデメリットである割高な手数料を抑えられるものであり、3社間ファクタリングのメリットという「付加価値」を2社間ファクタリングに与えたサービスともいえます。
ただでさえファクタリング事業者が乱立するこれからの時代。利用事業者が、「売掛金を事前に回収できる」「赤字決算・税金滞納での利用できる」などという基本的なメリットだけで満足を得ることはなくなるはずです。
他社との差別化を図り、いかに「付加価値」を乗せた独自のサービスを構築できるか。ファクタリング事業者、ひいては金融事業者としての企業努力が問われることになるでしょう。

まとめ

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これからのファクタリング業界において重視されるのは、間違いなく「オンライン」と「付加価値」という2つのキーワード。
業界の活性化が進む一方で、ファクタリング事業者の飽和が顕著であると同時に、サービスに「利便性」「効率性」「独自性」が求められる昨今だからこそ、それらを上乗せできないファクタリング事業者は、いとも簡単に淘汰される時代に突入するのではないでしょうか。
ファクタリングの利用率が高まるなか、提供事業者は利用事業者様に選ばれ、最適かつ最良のサービスを提供するためにも、これまで以上に努力を尽くす必要があることは明確です。

年末のごあいさつ

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最後になりますが、本年も弊社のサービスをご愛顧いただき誠にありがとうございました。
すべてのお客様へ、謹んで感謝を申し上げます。
新型コロナ、物価高騰、ゼロゼロ融資の返済問題等、経営に影響を与える問題や課題が次々に降りかかる難しい時代ではありますが、皆さまがさらなる発展を遂げられますよう、スタッフ一同心からお祈りしております。
来年も引き続き、株式会社トップ・マネジメントを宜しくお願いいたします。