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今回ご紹介するのは、神奈川県で宅配食事業を展開されるN社様の利用事例です。

 

N社の代表であるH様から最初にご連絡をいただいたのは今年の5月。

当初はファクタリング事業者に対して、あまりいい印象をお持ちではなかったらしく、とても警戒しているような受け答えをされていたことをよく覚えています。

H様は以前、大手外食チェーンに所属しており、最終的にはエリアマネージャーを務められるほどにまで活躍された経験をお持ちでした。

その後は、もともと独立志向が高かったこともあり、早期退職制度を利用して10年以上にわたって勤務された会社を退社。会社員時代から温めてこられた独立の夢を果たすべく、退職金や創業融資制度などを活用して自身の飲食店を開業されたといいます。

実績も豊富で信頼に値するかつての同僚を料理人として迎え入れるとともに、メニュー開発からマーケティングなど、飲食業界で培った知識と経験をフル活用した戦略を立案し、自信に満ちた状態でたどり着いた開業。

ところが現実はそう甘くはなく、開業当初こそ新規店としての話題性に乗ってそれなりの売上を確保できていたものの、わずか半年後には“新規店バブル”は弾け、売上がピーク時の70%以下にまで落ち込んだそうです。

早くも窮地に立たされたH様は、経営の維持を図るために有効だと考えられる施策を次々に実施し、なんとか倒産を免れることに成功しますが、それでも自転車操業ともいうべきギリギリの経営を続けている状態でした。

そのような厳しい経営を強いられるなかで、突如訪れたのが新型コロナウイルスの感染症拡大。

外出自粛や時短営業の要請が続いた影響により、飲食業界全体が大きな損害を被るなか、N社様にも例外なくその波は押し寄せ、ギリギリで維持していた経営は一気に崩壊寸前にまで陥ったといいます。

売上を上げられないだけでなく、創業融資の返済にも追われる状況の中で、H様は思いきってある決断を下しました。

それが店舗型の飲食業から、宅配食事業への転換です。

「思い立ったら即行動」が信条のH様は、持続化給付金をはじめとするあらゆる支援制度を申請して資金を調達し、車両や容器といった必要な備品の購入を急ぎました。

さらには、プロモーションのためにSNSを積極的に更新したほか、H様自らがポスティングや街頭に立ってのチラシ配りを実行するなど、サービスの周知に努められた甲斐もあり売上は徐々に上昇。

また、知り合いである経営者の方がオフィスへの宅配を依頼し、そこから別の事業者へ紹介されるなど評判は急速に拡がり、事業はコロナ禍にもかかわらず好転したといいます。

しかし、ようやく事業が軌道に乗り始めたかと思えた矢先、再びH様に不運が降りかかります。

顧客であった事業者が次々に経営体力の限界に達し、倒産もしくは経費削減を理由に宅配サービスの取りやめを決定するというものでした。

ただでさえガソリンや食料品の価格高騰が顕著となっている時期に重なってしまった不運。

再び売上は落ち込み始め、短い期間で2度の試練に直面したH様は、さすがに深く落ち込み、不本意ながらも廃業を視野に入れられたそうです。

そんな最中、配達へ出向いたとあるオフィスにて経営者に現況を話したところ、「社員が毎日の楽しみにしているので出来れば続けて欲しい」という声をかけられ、その言葉に励まされたH様は廃業を思いとどまられたといいます。

さらに、「キャッシュフローに乱れが生じているようなら融資ではなく、ファクタリングを利用するのはどうか」という助言をもらったことから、H様はファクタリングによる資金調達を基にした経営の立て直しを検討されます。

 

ただ、近年は様々なメディアでファクタリング業者による悪質なサービスが報じられることもあり、H様はファクタリングというサービスにも提供事業者に対しても良い印象を持たれていませんでした。

実際に、弊社へご連絡を頂く前にもいくつかの業者へ問い合わせを行われたそうですが、担当者の対応が横柄であったり、明らかに度を超えた利用手数料の提示があったりと、やはりファクタリング業界に対する不信感は拭えなかったようです。

そのような経験をされたことから、ファクタリングの利用を半ば諦めかけていたなか、問い合わせをされた先が弊社でした。

電話にて上記のような経緯をうかがった私たちは、まずはH様が抱えておられるファクタリングや業者に対する不信感を拭うように、丁寧な対応を心がけながら、サービスの具体的な内容と申し込みの手順を説明しました。

最初は警戒されていたH様でしたが、少しずつ声色が和らいでいく様子がうかがえ、ひとまず見積もりをご依頼いただくことに。

そして提出いただいた各種書類を基に、以下のような契約内容を提示するに至りました。

2社間ファクタリング

【売却対象売掛金】 65万円
【弊社買取対象額】 60万円
【買取代金】 53万円(お客様お渡し金額)
【買取率】 92%
【ファクタリング手数料】 12%

H様は内要に納得されたようで、提示後すぐに承諾をいただきご契約。

これまで問い合わせたどの業者よりも低い手数料かつ丁寧な対応で、安心して利用できたというお言葉までいただくことができました。

また、当面の間は厳しい経営になると見通されていましたが、今後もファクタリングを上手く活用しながら、経営の立て直しを図っていきたいとも話されていました。