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今回は、千葉県で内装施工業を営むF社様が2.5社間ファクタリングをご利用になられた際の事例をご紹介します。
F社様が設立されたのは、新型コロナウイルスの流行が始まるちょうど1年前の2019年4月。
代表のY様は、当時28歳という若さで起業されました。
高校卒業後から都内の内装事業者へ就職し、約10年間にわたって勤務していましたが、業績不振によって会社は倒産。
仕事熱心で業界内からの評判も高かったY様は、いくつもの同業他社から中途入社の誘いを受けたものの、もともと30代までには独立したいという考えもおられたようで、すべての誘いを断り、地元の千葉県で会社を設立されたといいます。
仕事面だけでなく、人当たりの良さも持ち合わせるY様は、かねてより親交のあった他社や中途入社の誘いをもらっていた他社からのサポートも数多く受けられたこともあり、設立から3ヶ月後には売上が300万円に到達したそうです。
その後も順調に案件を獲得し、経営が安定していた最中に突入した新型コロナ禍。
さすがに、最初の緊急事態宣言前後では大きく業績が落ち込むことになったものの、そのまま下降を続けことはなく、宣言開けからは再び緩やかに上昇していかれたといいます。
業績の上昇とともに人員も拡充し、事業のさらなる拡大を狙って金融機関からの融資を受けるなど、まさに順風満帆な経営を続けられていたY様でしたが、今年に入り予想だにしていなかった2つの事態が発生し、経営を揺るがされることになります。
ひとつは、ウクライナ危機の影響によって急激に進んだ物価高。
車両の燃料費や各種資材の価格は軒並み高騰して、支出が膨らむ一方に傾いたといいます。
案件の数こそ大きな減少はみられなかったものの、F社様の業界では材料費などの支払いは、案件着手から工事の完了、さらには入金に先立って行うのが基本であることもあり、それまでは順調であったキャッシュフローが徐々に乱れはじめたといいます。
そのような状況の中で、起きたのがもうひとつの事態。
F社様は、これまで小規模の店舗や住宅の内装施工を中心に請負ってこられたのですが、設立以来、最大級となる大型の案件が連続で舞い込むことになります。
もちろんその規模の通り、これまで以上の大きな利益を期待できる案件ではありましたが、不安視されたのがやはり支払い面。
当然ながら、材料費等の支出額もこれまでで最大級であり、さらなるキャッシュフローの乱れが予想される事態となりました。
Y様も、その内の数件は断りを入れようと検討されたそうですが、自社の実績を伸ばして規模を拡大するビッグチャンスであると捉えたこともあり、なんとか資金を確保して、すべての案件を受注できる道を模索されることになります。
決して、売上が落ち込んでいたわけではなく、経営難と呼ぶには遠い状況であったため、材料費等の捻出が困難とはいえる状況ではなかったものの、それでも不安になるのが運転資金です。
当面の運転資金を安定させるため、Y様が真っ先に思いついた資金調達手段がファクタリング。
以前、親交のある同業他社の代表者様がファクタリングの利用によって、大型案件に対応するための材料費の確保に成功したと話していたのを思い出し、すぐに、その当人様に相談されたといいます。
実は、Y様が相談されたというお相手は、弊社がかつて担当したお客様であるI社様。
ご紹介を受けた私たちは、早速Y様へとご連絡をさせていただき、ご事情とご希望を伺いました。
Y様がファクタリングの利用にあたって懸念された点が、利用手数料とお取引先への影響でした。
中でも、お取引先様への債権譲渡通知に関しては非常に懸念されていたこともあり、Y様は利用手数料には目を瞑った上での2社間ファクタリングを希望されました。
一方、私たちが提案したのは2.5社間ファクタリングです。
これについて、Y様は存じておられなかったようでしたので、「3社間ファクタリングと同水準での利用手数料になる可能性があること」や「2社間ファクタリング同様に取引先への債権譲渡通知が不要な点」などの説明を丁寧に行ったところ、大変気に入られたご様子でした。
Y様は、そのまま2.5社間ファクタリングの利用を希望され、各種書類の提出をいただいた後、面談を実施。
審査の結果、以下のようなご契約内容を提示するに至りました。
〈2.5社間ファクタリング〉
【売却対象売掛金】 520万円
【弊社買取対象額】 480万円
【買取代金】430万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 83%
【ファクタリング手数料】 10%
専用口座開設の確認後、すぐにお振り込みを実行し、2.5社間ファクタリングが完了。
不安視された運転資金を補填されたF社様は、無事に大型案件を受注・着手されたとのことでした。
さて、今回ご紹介したのは、内装施工業者様の利用事例でしたが、この業種では案件着手から代金回収までのサイトが長い上に、先行して材料費等の支出が必要になるという特徴があります。
今回のF社様のように、決して経営状態が悪いわけではなくとも、案件によっては受注することによって運転資金に不安が生じるケースというのは発生しやすいものです。
そのような突発的に支出が増加するケースでは、ファクタリングによる資金調達が効果的ですので、ぜひご相談ください。
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