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今回は、茨城県内で人材派遣業を営むG社様のご利用経緯と契約内容をご紹介していきます。

G社様は5年前の2016年に設立された比較的新しい会社です。

代表のU様は、もともと東京都内の大手人材派遣会社にて営業職を務めていましたが、社内体制に不満を抱き退社。

その後、地元の茨城県へと戻り、自身の経験を地元の雇用促進に役立てたいとの考えから人材派遣会社の立ち上げを決断されたといいます。

大手で培った経験やノウハウ、それらを活かした説得力の高い事業計画書を作成できたこともあり、金融機関からの資金調達にも難なく成功

大きな滞りが生じることもなく順調に起業に至ったそうです。

大きな滞りが生じることもなく順調に起業に至ったそうです。

会社設立後は、製造業者や建設業者などとトントン拍子に契約を交わしてこられたといい、G社様は文字通り順風満帆なスタートを切られたといいます。

その後も爆発的な増収とまではいかないものの、安定した経営を続けてこられたG社様。

しかし、昨年の半ばあたりから突然状況が一変しだしたといいます。

やはり新型コロナの影響もあり、これまで順調に取引を重ねてきたいくつかの事業者から契約打ち切りの打診が相次ぎ、さらには、いくつかの事業者からは入金の遅れが度々生じることになったといいます。

そして、今年2月には自社の経営を決定的に揺るがす出来事が起こります。

起業直後からの得意客であり、売り上げの約60%を占めていた、とある製造業者が突然の破産手続きを開始。
とある製造業者が突然の破産手続きを開始。
顧問弁護士に相談したものの、売掛金の全額回収は諦めるしかないとの見解であり、U様は大きく落胆されたといいます。

それまでにも、すでにいくつかの取引先を相次いで失っていたG社様は、「頼みの綱」ともいえる大口の取引先をも失ったことにより一気に厳しい見通しとなりました。

すぐに、新たな取引先を開拓するべく、U様が自ら先頭に立って積極的に営業活動を行なったものの、新型コロナ渦で新たな人材を求める事業者はほとんどなく、わずかばかりの売り上げを上げるのがやっとであったといいます。

思ったような成果を上げることが出来ない日々が過ぎていく中で、U様の最大の不安要素となっていったのが、従業員への給与未払いです。

内部留保を切り崩しながら何とか従業員への給与に割り当ててきたものの、やはり先の製造業者の破産がもたらす影響は大きく、早急の資金調達で賄う必要性が生じました。


しかし、金融機関の融資は申請から審査結果の判明までの期間が長く、早急の資金調達には不向きだと考え断念。

そこで目をつけたのがファクタリングだったそうです。

それも、大手のノンバンク等が提供するファクタリングではなく、手続きが比較的簡単で早急の資金需要にも柔軟に応えてくれそうな小規模のファクタリング事業者の利用を検討。

U様の計画は、ファクタリングによって従業員の給与を確保した上で人員整理も進め、事業を継続しながら金融機関への融資を申請するというものでした。

経営立て直しの起爆剤としてファクタリングに期待を寄せ、すぐにネットでファクタリング業者を探し始めたといいます。

いくつかの事業者に目星をつけて問い合わせを続けたU様。

しかし、連絡がとれない、対応がいい加減、曖昧な契約内容の提示など、信頼の置ける事業者は見つかることなく、結局契約に至ることはなかったそうです。

また、U様の希望は2社間ファクタリングでしたが、どこも20%の利用手数料を提示してきたため、あまりにもリスクが大きすぎると判断し利用を躊躇せざるをいなかったとのことでした。

ファクタリングの利用を半ば諦めかけていた矢先、会社員時代の同僚で現在はU様と同じように独立を果たした経営者の方とたまたま連絡をとる機会があり、その際に弊社のファクタリングを紹介されたといいます。

その後、連絡を受けた私たちはU様から上記のような事情や今後のプランをヒアリングし、さらにご希望の契約内容をうかがいました。

U様が要望されたのは、現状の取引先である6社の売掛金470万円を2社間ファクタリングで買取してほしいというもの。

提出された書類の確認とU様とのWeb面談を通じて、G社様とU様個人の高い信頼性を確証した私たちは、以下のような契約内容を提示しました。

《2社間ファクタリング》

【売却対象売掛金】 470万円
【弊社買取対象額】 450万円
【買取代金】 380万円(お客様お渡し金額)
【売掛金買取率】 95%
【ファクタリング手数料】 16%

提示後、U様は利用手数料の引き下げを希望されましたが、2社間ファクタリングの契約によってファクタリング事業者が受けるリスクと、それに伴った上での利用手数料設定であることを丁寧に説明しました。

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング事業者の双方がリスクを共有し合う契約であるともいえるため、どうしても利用手数料は割高になります。

また、弊社では2社間ファクタリングと同等のメリットがありながら、利用手数料が引き下げられる2.5社間ファクタリングの提供も行なっている旨もお伝えしました。

この説明に対し、U様は「2.5社間ファクタリングは専用口座の開設に時間が要すること」を理由に断りを入れられましたが、2社間ファクタリングのリスクにはご納得いただけたようで最終的には契約の合意に至りました。


ご契約時には、U様から「利用手数料が割高になる理由を説明していただけたのは初めて。信頼できるファクタリング業者様なので、これからもお付き合いさせていただきたい」というありがたいお言葉をいただくことができました。

先日もご連絡をいただき、既存取引先からの売掛金回収は問題なく行えていること、また金融機関への融資申請も行なったとのご報告をいただきました。

経営の立て直しに向けた動きが進んでいるようで私たちとしても一安心でした。

まだまだ困難を極める社会情勢が続きそうですが、地元の雇用促進を目指すG社様の再建と安定を心からお祈りしている次第です。