皆さまこんにちは。
トップ・マネジメントです。
厳しい猛暑の日々が過ぎ去り、ようやく秋めいた涼しい風を感じられるようになりました。
先日の4連休は全国的にも過ごしやすい気温となったほか、Go toキャンペーンの影響などもあり、地域によっては新型コロナの感染拡大前である1月や2月よりも大幅に人出が増加したところもあるようです。
10月からは、東京がGo to キャンペーンの対象に追加されることが決定していますので、人出がますます増加することも予想されますが、個々人ができる感染症拡大対策の徹底は忘れることなく、少しでも多くの人が安心して外出できる環境づくりに努めていきたいものです。
さて、今回のスタッフブログを担当するのは営業部の松坂です。
お伝えするのは、多くのお客様が混同しがちとなっている「ファクタリング」と「売掛金担保融資」の違いについてです。
ぜひご一読ください。
こんにちは。
営業部の松坂です。
弊社には、お電話やメールなどを通じて毎日数十件ほどのお問い合わせが届きます。
その多くが、利用方法や手数料についての説明を求められる内容なのですが、最近にわかに増加しているのが「ファクタリングと売掛金担保融資は何が違うのか?」「名称が違うだけなのか?」というご質問です。
新型コロナの影響からか、様々な資金調達手段を徹底的かつ慎重に比較し、なるべく低リスクで最適なものを選び抜こうとされる事業主様が増えているようですので、こうした疑問が生じるのも自然な流れだといえます。
そこで今回は、似通ったイメージを持たれる「ファクタリング」と「売掛金担保融資」の違いについてお伝えしていきたいと思います。
目次
「売買」のファクタリングと「借り入れ」の売掛金担保融資
まずお伝えしたいのが、どちらの資金調達手段も、利用にあたっては「売掛金」が不可欠となりますが、両者はまったくの別物だということです。
端的に言ってしまえば、ファクタリングが「売掛金そのものの売買」であるのに対し、売掛金担保融資は「売掛金を担保にした借り入れ」となります。
つまり、ファクタリングでは売掛金の範囲内での資金調達に限られることになりますが、売掛金担保融資は一般的なプロパー融資や担保融資などと同じように、様々な視点からの信用度に応じて受け取り可能な資金額が変動することになります。
また、ファクタリングは売掛金の売買による資金調達手段のため、調達した資金は負債にあたることはありませんが、売掛金担保融資の利用で調達した資金は借入金であるため、会計上では負債として計上する必要があります。
売掛金担保融資の審査では利用企業の信用度も重視
売掛金担保融資は「売掛金を担保にした借り入れ」であるため、利用にあたっては当然ながら各融資商品と同等の審査が必要です。
ファクタリングでは、基本的には売掛先が審査対象となるため、たとえ利用企業が赤字決算や税金滞納などの事情を抱えていても、審査に大きな影響を与えることはありません。
一方の売掛金担保融資の審査では、売掛先の審査はもとより、自社の評価も審査通過のための重要なポイントとなります。
したがって、仮に売掛先に問題がなかったとしても、上記のような事情を抱えることで自社の信用度が低いと判断されることがあれば審査の通過は厳しくなるといえます。
①登記の違い
ファクタリングでは、2社間ファクタリングの利用時にのみ登記が必要になるケースがあります。登記原因は「債権譲渡」で、売却する売掛金(請求書)ごとに登記します。
売掛金担保融資では、登記は必須です。売掛先を指定した上で、返済までに発生する予定の売掛金の担保を証明する「譲渡登記」を行います。
②手数料と利息
ファクタリングでは売却する売掛金額や利用するファクタリングの種類(2社間・3社間)などに応じて利用手数料が発生します。
売掛金担保融資には利用手数料の発生はないものの、借り入れですので利息の支払いが必須です。
③契約後の対応の違い
ファクタリングの利用の場合、契約後に資金が入金されれば、あとは実際の売掛金回収日を待って精算を実行することになります。精算は、3社間ファクタリングであれば、ファクタリング会社が売掛先から売掛金直接回収、2社間ファクタリングであれば利用企業が売掛金を回収後にファクタリング会社へと支払います。
一方の売掛担保融資では、利用企業が売掛先との取引を正常に行なっているかを確認するため、返済が完了するまでの期間は継続して毎月の試算表や売上一覧表といった書類やデータを融資事業者に提供しなければなりません。
なお、返済は他の融資と同じく利息を伴う分割支払いが可能ですが、支払いが不能となった場合は、担保にした売掛金から回収されることになります。
以上が「ファクタリング」と「売掛金担保融資」の基本的な違いです。
売掛金の範囲内での資金調達に限られるファクタリングに対して、売掛金を担保にすることによって借り入れを受けられる売掛金担保融資。
また、ファクタリングでは一括の精算が求められるのに対して、売掛金担保融資では、利息を伴うものの分割での支払いが可能となります。
ですので、自社や売掛先の信用度が高く大規模な設備投資費を調達したい場合などの資金需要では、売掛金の範疇にとどまらない金額の調達も期待できる売掛金担保融資に分があるといえるでしょう。
一方で、一時的な運転資金の調達など売掛金を早期に回収したいという理由がある場合や融資を受けられない何らかの事情を抱えているようであれば、審査基準が低く、スピーディに資金を取得できるファクタリングがおすすめです。
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