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今回ご紹介するのは、東京都内でシステム開発関連事業を行うU社様の2社間ファクタリング利用事例です。

U社様の現在の主な事業内容は、大手システムシステムインテグレーターから案件を受注し、下請け企業としてシステム開発を行なっています。いわゆる「オープン系」と呼ばれるパソコンベースでの開発を進めており、これまでにも様々なシステムの構築に携われてこられたといいます。

今やシステム開発のプロフェッショナルである代表のM様ですが、大学卒業後に入社したのは、大手の保険会社。

現在の業種とは、まったく違う世界での営業職として、6年ほど営業活動に従事されていたそうなのですが、厳しいノルマの達成を目指す毎日に疲弊し、転職を決意されたそうです。

転職イメージ画像

数ある職種から目をつけたのがシステム開発。

もともと、趣味で簡単なプログラミングをして遊んでおられたため、システム開発に対しては深く興味を持っておられたほか、友人のプログラマーから指南を受けられる好環境もあり、業界へ飛び込むことを決意されました。

ところが、実務未経験の人物が簡単に飛び込めるほど業界の扉はオープンとはいえず、転職活動は困難を極めました。

それでも諦められなかったM様は、実務未経験のままクラウドソーシングの利用を開始。最初は、単価1桁台の簡単な案件から受注を開始し、少しずつ評価を重ねた結果、開始から2ヶ月ほどで大手企業を経由した案件の獲得にまで至るようになったといいます。

成功イメージ画像

大きく自信をつけたM様は、その勢いのままに会社設立まで決意。そして現在では、現役のプログラマーとしてだけでなく、スタッフを10名抱えるシステム開発会社の経営者としても活躍されています。

そんなM様からお電話でご連絡をいただいたのは、今年の7月。

声色から察するに、少し焦っておられる様子でした。

お話をうかがうと、どうやら今年に入ってから厳しい経営を強いられているようで、このままでは資金ショートの恐れもあるということ。

信用失墜イメージ画像

こちらとしては、新型コロナや物価高騰の影響なのかと推測したのですが、どうやらそうではなく、取引先数社から信用失墜を理由に、取引の停止が相次いだというのです。

というのも、U社様のスタッフのひとりが重大なミスを犯しており、その情報が業界各社に広まってしまったそうです。

それが引き金となって該当取引先だけでなく、他の取引先からの信用までを失い、関係性に支障が生じてしまったというわけです。

かろうじて、創業当初から親交のある取引先数社からは、幸いにも問題視しない旨を伝えられたことで、取引関係は維持できているとのこと。

しかし、システム開発の下請け企業は、納品をして、ようやく売掛金が発生し請求書を発行できるという流れが一般的です。

その期間は、受注から数ヶ月後というのが当たり前。

したがって、取引先の減少は、利益低下のみならず資金ショートを一気に引き起こす可能性も秘めており、経営を揺るがすほどの極めて重大な事象だといえます。

M様は、自身の報酬を数%カットしながら、なんとか経営の維持を続けており、最近になって少しずつ案件の数も増えてきていると話しておられましたが、それでも資金繰りの安定につながるほどの結果は見えていないとのことでした。

もちろん、資金調達の手を打たなかったわけではありません。

金融機関イメージ画像

金融機関へ融資の相談に出向き、ビジネスローン会社にも問い合わせをしたそうですが、結果は全滅。

もっとも、ビジネスローンに関しては好感触のところがあったようですが、高利率を伴う今後の中長期的な返済リスクを考えれば、ほぼ自殺行為をいえるものだと考え断念。

そこで思い立ったのがファクタリングの利用だったというわけです。

M様のプランとしては、ファクタリングで売掛金の事前回収によって事業を継続し、さらに資金ショートを回避しながら信頼と利益回復を目指すというものでした。

提案イメージ画像

一通りのお話をうかがった私たちは、U社様に対して提案したのは「見積書・受注書・発注書ファクタリング」です。

M様としては、2社間ファクタリングの利用を検討されておられたようですが、うかがった事情からも、請求書の発行までに致命傷になるほどの資金ショートを起こす可能性も考えられます。

そうであれば、請求書を発行する前にファクタリングが可能な見積書・受注書・発注書ファクタリング」で、さらに早急に資金を調達するのがベストな選択であると判断しましたためです。

M様へは、当サービスの仕組みやメリットを丁寧に説明した結果、利用を決断されたようで、すぐに必要書類のご提出いただき、見積もりを開始。

以下の契約内容をご提示する運びとなりました。

〈見積書・受注書・発注書ファクタリング〉

【売却対象売掛金(みなし)】 180万円

【弊社買取対象額】 165万円

【買取代金】148万円(お客様お渡し代金)

【買取率】 91%

【ファクタリング手数料】 10%

収支向上イメージ画像

M様は、事前に計画されていた通り、ファクタリングによって資金を事前補填しながら、取引先の確保に努め、経営の立て直しを図っていきたいと話されていました。

システム開発のみならず、制作系の事業者様の売掛金回収は製品やサービスの納品後となるのが一般的です。

もしも、その過程で資金ショートになる可能性があれば、ファクタリングによって運転資金を補填することもできますので、資金繰りに不安な事業主様はどうぞお気軽にお問い合わせください。