トップ・マネジメントです。
6月の末には記録的な猛暑、7月には参院選挙期間中に衝撃的な大事件の発生、新型コロナの爆発的な再流行、梅雨が戻ったかのような高い湿度、そして歯止めがききそうにない円安傾向と物価の上昇。
空だけでなく、まるで私たちの日常のすべてを分厚い雲が覆っているかのように、どんよりとした毎日が続いています。
今年は、3年ぶりに行動制限のない夏を迎えるため、楽しみな計画を立てておられる方も多いことかと思いますが、ここまでどんよりとした毎日が続くと、晴れやかに夏を過ごせなくなってしまうものです。
不安や心配事がまったくない日常を過ごすことは、そもそも難しいものではありますが、それでも明るい兆しや話題に少しでも包まれるような日常が訪れることを願うばかりです。
さて、今回はスタッフブログです。
テーマは「クラウドソーシングを活用するメリットとデメリット」です。
ぜひご一読ください。
最近、「今後は、業務の一部をクラウドソーシングで進めようと思う」と話されるお客様が増えているように感じます。
その上で、「どんなメリットやデメリットが考えられるのか」といった助言を求められる機会もしばしば。
確かに、クラウドソーシングがどのようなものかを理解していても、実際に活用した経験がなければ、自社にどれほどのメリットやデメリットが生じるのかは想定が難しいものです。
目次
クラウドソーシングとは?
メリットやデメリットを紹介する前に、クラウドソーシングがどのようなものなのか簡単に説明します。
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上で対面することなく仕事を発注でき、納品や支払いまでのすべてのプロセスをネット上で完了させることができる業務形態です。
また、発注や受注にあたっては、「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったネット上の仲介サービスを経由して行うのが一般的ですので、受注者も発注者もこれらのサービスへの登録を経て利用することになります。
つまり、クラウドソーシングは「ネット完結型」のアウトソーシングということがいえます。
発注可能な業務は?
では、クラウドソーシングではどのような業務を発注できるのでしょうか。
前述した通り、クラウドソーシングはすべての業務プロセスをネット上で完結させることが条件となりますので、基本的には納品物をメールやチャットで送信できたり、サーバー上にアップできたりするような業務の発注が可能です。
たとえば、文章作成やデザイン制作、システム開発やサーバー構築といった制作業務のほか、データ入力や企画書の募集といったもの。
ですので、従来のアウトソーシングのような現場に出向いて作業に従事してもらうといった業務の発注や受注はないのが特徴のひとつです。
クラウドソーシングのメリット
クラウドソーシングの最大のメリットは、さまざまな分野における専門的なスキルをもった人材を募ることができる点です。
受注者は、制作業を中心にそれぞれの分野に精通するフリーランスはもちろん、スキルを活かせる副業を探している会社員や学生などさまざま。
したがって、案件によって自社の従業員だけでは対応できない場合や、そもそも専門的なスキルを持った人材がいない場合などにクラウドソーシングを活用すれば、案件の内容に応じたスキルを持つ人材をすぐに募ることも可能になります。
もうひとつのメリットは、コストの削減につながる点です。
高いスキルや実績を持つ人材ほど、それ相応の報酬を支払う必要がありますが、法人の専門業者よりも安価な料金で依頼できるケースは非常に多くあります。
また、あくまでも外部委託という業務形態であるため、採用や育成にかかる費用は不要であり、条件によってはアルバイトを雇用するよりも人件費を大きく抑えることもできます。
クラウドソーシングのデメリット
気軽に専門スキルを持った人材を募ったり、依頼コストや人件費の抑制につながるといったメリットがあるクラウドソーシングですが、一方で活用によって生じるデメリットもあります。
ひとつは、従業員の成長や経験を妨げてしまう可能性がある点。
クラウドソーシングによって外部委託をすることによって、自社の従業員がチャレンジする機会を失い、結果として企業力が伸び悩んでしまうといったこともあるでしょう。
ふたつめは、受注者が業務や作業を放棄して音信不通となってしまうケースも度々みられるという点です。
もちろんそのようなケースが生じれば、報酬を支払う必要はありませんが、業務や作業が停滞し、思わぬ損失を被る可能性があることも否めません。
まとめ
さて、今回はクラウドソーシングとはどのようなものか、そして活用によって生じると考えられるメリットとデメリットを端的にご紹介しました。
ネット上で気軽に専門的なスキルを持つ人材へ業務委託できる、まさに「現代的な業務形態」ともいえるクラウドソーシング。
ご紹介したようなデメリットもありますが、上手に活用できれば従業員の負担軽減や業務効率化、それに今まで以上に質の高い成果物や納品物の仕上がりにも期待できます。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」で利用登録をすれば、受注者の実績や経歴なども閲覧できますの、まずは軽い気持ちで覗いてみるのもいいかもしれません。
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