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今回ご紹介するのは、大阪府で編集プロダクションを営む K社様が、弊社のファクタリングのご利用によって運転資金を調達されたケースです。
近年は出版不況といわれるほど、書籍の売り上げが減少しています。特に紙媒体の書籍のみを扱う出版社様や編集プロダクション様、そしてその販売に携わる書店様は大変厳しい状況に置かれているようで、このような出版関係企業様からのご相談は増加している傾向にあります。
K社様は、大阪市で創業30数年となる編集プロダクションで、主に仕事や趣味に関する実用書の編集・制作を担ってこられました。
現在は、代表のS様のほか4名の従業員が在籍。そのほとんどが本の制作を統括する編集者であり、原稿の執筆や紙面デザイン、写真撮影といったほぼすべての制作業務はフリーランスに外注しています。
創業から一貫して紙媒体の書籍にこだわり、これまでwebメディアの編集などに参入することはなかったとのことです。
10年ほど前までは、書籍の売れ行きも悪くなく、小規模ながらも安定した経営を続けてきましたが、前述のように出版不況の煽りを受けたことによって売上は減少。
長い期間を経て、高い信頼と実績を積み重ねてこられた編集プロダクション様ですので、決して極端に受注案件が減少したわけではありませんが、やはり発注元である出版社の売上の落ち込みが影響し、1件あたりの単価の下落が顕著となったことが理由とのことでした。
しかし今年はコロナウイルスの影響もあったことで、受注件数も減少。当然ながら売上は例年以上の落
ち込みとなり、過去最低の利益率となることはほぼ決定的になっているといいます。
創業以来最大の経営危機に陥ったK社様は、資金繰り対策として政府の資金支援策や無担保無利子融資などを活用し資金調達に奔走したものの、期待通りの資金調達ができたとはいえなかったそうです。
調達できた資金は、税金などの各種支払いに対応することで精一杯であり、売上のアップを見越した事業の底上げに費やすほどの余裕はありませんでした。
追加で融資を受けるのであれば、残される選択肢はノンバンク融資のみだったそうですが、今の経営状況と情勢の中でノンバンクの高額な利子はあまりにもリスクが高いとして断念。
あくまでも経営の存続を目指すことを考えられた代表のS様は、まずは目先の運転資金を効率よく低リスクで調達する計画を模索されました。
そこで浮上した資金調達手段が、借り入れをすることなく、売掛金を事前に回収できるファクタリングだったといいます。
S様は、様々なファクタリング業者のホームページをチェックしましたが、個人向けの「給料ファクタリング」に対して良いイメージを持っていなかったことから、事業者向けのファクタリングやその提供事業者に対しても、不安でいっぱいだったとのことでした。
そんな中で、たまたまたどり着いたのが弊社のホームページ。
多くのファクタリング会社が、キャンペーンや条件などを全面的に押し出していることから、あまり代わり映えしない印象と金融ビジネスとしてのカラーが強く出すぎているのに対して、「スタッフの顔写真紹介」や「ブログの定期的な更新」など、弊社のホームページを「人間味のあるホームページ」だと表現し、評価していただけました。
ご連絡をいただいた後に、web面談を実施。
S様からお送りいただいた各種資料とヒアリング内容をもとに、ファクタリングプランをご提示しました。
まず、K社様のお取引先には、誰もが一度は聞いたことのある大手出版社様が数社あり、売掛先の信用調査が必須となるものの手数料が割安である「3社間ファクタリング」の利用にあたってはまったく問題ないと判断。
また、S様は早急でのweb事業への参入も希望されていたため、新たな人材を確保するための人件費や従業員のセミナー参加費用をはじめとした参入資金も確保できるよう調整しました。
その結果、以下のようなプランをご提示。
≪3社間ファクタリング≫
【売却対象売掛金】 165万円
【弊社買取対象額】 150万円
【買取代金】 140万円(お客様お渡し金額)
【売掛金買取率】 91%
【ファクタリング手数料】 6.7%
今回は、お取引先が信頼性の高い大手出版社様だったことなどが要因となったことで、非常に高い買取率をご提示することができました。
S様にも大変ご満足いただけたようで、契約はスムーズに締結。各お取引先様への債権譲渡通知も滞りなく完了できたため、お申し込みの翌日には買取代金の140万円をお振込いたしました。
一時は従業員の給与や外注先のへの報酬の支払いも苦しかったとおっしゃっていたS様でしたが、今回のファクタリングのご利用によって、ひとまずの経営存続と、新たな事業であるwebメディアの編集にも参入が決定したとのご連絡をいただき、弊社としても大変光栄に思えるご契約となりました。
「次にファクタリングを利用する際も御社にお願いしたい」との嬉しいお言葉もいただけましたので、今後も引き続き誠意あるサポートを心がけて参りたいと考えております。
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