現在利用中のファクタリング会社に対して、「手数料が思ったより高い」「入金が遅い」「対応が不親切」といった不満を感じたとき、「ファクタリング会社の乗り換えは可能なのだろうか」と疑問に思う事業者の方は少なくありません。より条件の良い会社へ切り替えて、手数料の削減や資金繰りの改善につなげたいものです。

この記事では、ファクタリングの乗り換えの条件とメリット・デメリット、そして失敗しないための注意点を詳しく解説します。乗り換えを検討している事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

 

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ファクタリングの乗り換えは可能!

「他社と契約中でも別のファクタリング会社へ申し込めるのか」と疑問を持つ方は多いでしょう。結論から言うと、基本的に乗り換えは可能です。

ただし、同一の売掛債権を複数のファクタリング会社に重ねて譲渡する「二重譲渡」は契約違反や詐欺罪に発展するおそれがあるため、絶対に避ける必要があります。この原則を理解したうえで、乗り換えの仕組みを正しく把握しましょう。

基本的に他社への乗り換えは可能

ファクタリングは、事業者が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却するサービスですが、現在利用中の場合でも、別の売掛債権であれば他社へ申し込むことは可能です。

ファクタリング会社との契約は売掛金ごとに独立しているため、特定の会社に縛られ続ける必要はないのです。実際、より良い条件を求めて乗り換えを行っている事業者は多く存在します。

売掛債権ごとに契約先を変更できる

ファクタリングの契約はA社への売掛金、B社への売掛金というように、債権単位で個別に結ばれます。そのため、ある売掛金をX社に売却し、別の売掛金をY社に売却することも問題ありません。

つまり、売掛先ごとに最も条件の良いファクタリング会社を選ぶことができるのです。複数の売掛金を保有している場合は、それぞれの条件をもとに最適な会社を使い分けることで、資金調達コストをより効果的に抑えることが可能です。

契約内容によっては制限があるため注意

ただし、すべての契約が自由に乗り換えられるわけではありません。一部のファクタリング会社では、継続契約や専属条項を設けているケースがあります。

また、債権譲渡登記が行われている場合、譲渡の事実は公示されるため、他のファクタリング会社や金融機関に確認される可能性があります。

乗り換えを検討すべきタイミングは?

では、一般的に現在の契約を見直すべきタイミングとはどんなときなのでしょうか。以下では、代表的なタイミングを具体的に解説します。

手数料が高いと感じた時

ファクタリングの手数料は会社によって大きく異なります。2社間ファクタリングの手数料相場は、一般的に8〜18%程度とされ、条件によってはさらに高くなる場合もあります。3社間ファクタリングは2〜9%程度が目安です。

仮に現在15%で利用しているなら、乗り換えによって5〜8%程度まで引き下げられるケースも十分あり得ます。手数料は毎回の調達コストに直結するため、少しの差が長期的には大きな節約につながります。

入金スピードや対応に不満がある場合

急な支払いが発生したとき、申し込みから入金まで何日もかかるようでは困る場面も多いでしょう。仮に現在の会社で2日かかっているなら、即日対応が可能な会社へ乗り換えることで、資金繰りの機動性が大幅に向上します。

また、担当者の説明が不明瞭だったり問い合わせへのレスポンスが遅かったりする場合も、乗り換えの検討に値します。

資金調達額を増やしたい場合

事業の成長に伴い、必要な資金調達額が増えることは珍しくありません。現在利用しているファクタリング会社の上限が100万円だとすると、300万円まで対応できる会社に乗り換えることで、事業拡大に対応した資金調達が可能になります。

買取上限は会社によって数十万円から数億円と幅広いため、成長フェーズの事業者ほど、調達枠の広さを基準に乗り換えを検討する意義は大きいと言えます。

ファクタリング乗り換えのメリット!

乗り換えによって得られるメリットは手数料削減だけではありません。乗り換えを考えるタイミングにも通じますが、資金調達スピードの改善や契約条件全体の最適化など、複数の恩恵が期待できます。

手数料引き下げの可能性

乗り換え最大のメリットは、手数料の引き下げです。競合他社との相見積もりを取ることで、現在の会社が手数料を見直してくれるケースもあります。

また、別の会社に切り替えることで、売掛先の信用力に見合った適正な手数料が適用される場合もあります。手数料が2〜5%下がるだけでも、月に複数回ファクタリングを利用する事業者にとっては年間で数十万円規模のコスト削減につながることがあります。

資金調達スピードの改善

ファクタリング会社ごとに審査・入金までのスピードは大きく異なります。オンライン完結型の会社であれば、申し込みから最短数時間〜即日で入金対応が可能なケースもあります。

緊急の支払いが多い業種や、月末に集中して資金が必要になる事業者にとって、入金スピードの改善は資金繰りの安定に直結します。

契約条件の見直し・最適化

手数料以外にも、掛目(買取割合)や対応債権の種類、必要書類の少なさ、オンライン対応の有無など、契約条件は多岐にわたります。現在の会社では請求書しか対応していなかった場合でも、乗り換え先によっては見積書・発注書・受注書の段階から資金調達できる場合があります。

事業形態や資金ニーズの変化に合わせて、より自社に適した条件の会社へ乗り換えることは、資金調達の柔軟性を高めることにつながるでしょう。

ファクタリング乗り換えのデメリットは?

一方で、乗り換えにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。ファクタリング会社の乗り換えを成功させるためには、メリットとデメリットの両面を冷静に比較することが大切です。

再審査の必要性

乗り換え先でのファクタリング利用には、新たな審査が必要です。初めて利用する事業者として扱われるため、現在の会社での利用実績は基本的に引き継がれません。審査に通るかどうかは売掛先の信用力や自社の財務状況によって変わるため、必ずしも乗り換えが成立するとは限らないのです。

急ぎで資金が必要な時期に乗り換えを試みると、審査に時間がかかった場合に資金調達が間に合わないリスクがあるため、余裕を持ったスケジュールで動くことが求められます。

条件悪化のリスク

乗り換えによって、必ずしも条件が改善するとは限りません。売掛先の信用力が低下していたり、自社の財務状況が悪化していたりする場合、乗り換え先での手数料が現在より高くなる可能性もあります。また、新規取引先として審査される際には、実績がないとして高めの手数料が適用されることもあります。

手続き・契約の手間

新しいファクタリング会社への乗り換えには、書類の準備や審査対応、契約手続きなど一定の手間が伴います。会社によっては面談が必要なケースもあり、対面・オンラインいずれにせよ時間を要します。

また、現在の契約が完了していない段階で次の会社への申し込みを急ぐと、二重譲渡リスクが生じる場合もあります。

ファクタリング乗り換え時の注意点!

乗り換えを進めるにあたって、絶対に知っておかなければならない注意点があります。特に法的な問題に発展するリスクのある行為については、事前にしっかり理解しておきましょう。

同一売掛金の二重譲渡は絶対NG

乗り換えにおいて最も重要な禁止事項が、同一売掛金の二重譲渡です。すでにA社に譲渡した売掛債権を、精算が完了する前にB社にも譲渡することは、詐欺罪に問われる可能性があるほか、契約違反や損害賠償の問題にもつながります。

発覚した場合は、契約解除・損害賠償請求・刑事責任といった深刻な結果を招きます。「見積もりだけのつもりで複数社に申し込んだ」という経緯であっても、同一の売掛金を使って複数の会社と契約を結ぶことは絶対に避けなければなりません。必ず現在の契約の精算を完了させてから、次の会社に乗り換える手順を踏みましょう。

契約条件(償還請求権・違約金)を確認

乗り換えを検討する前に、現在の契約書の内容を確認することが必要です。償還請求権があるリコース契約では、売掛先から回収できなかった場合に利用者側へ返還請求が行われることがあります。一方、ノンリコース契約では、原則として利用者に返還義務は生じません。

また、早期解約や切り替えに対して違約金が設定されているケースもあります。これらの条件を把握せずに乗り換えを進めると、想定外のコストが発生することがあるため、契約書を隅々まで確認してから動くことが不可欠です。

債権譲渡登記の有無を確認

ファクタリング契約の際に、債権譲渡登記が行われる場合があります。登記が行われると、売掛金がすでに譲渡済みである事実が公に記録されるため、他のファクタリング会社が審査を行った際にその情報を確認できます。

つまり、登記がある状態で別会社への乗り換えを試みると、審査段階で現在の利用状況が知られる可能性があります。債権譲渡登記があること自体で乗り換えが不可能になるわけではありませんが、審査時に確認される可能性があるため、申告内容は正確に伝える必要があります。

売掛先への通知の有無を把握

ファクタリングには2社間と3社間の2種類があり、売掛先への通知の有無が異なります。2社間ファクタリングでは、原則として売掛先への通知は行われません。3社間ファクタリングでは、売掛先への通知と承諾が必要です。

一方、3社間ファクタリングは売掛先も含めた3社の合意が必要となり、売掛先に債権譲渡の事実が通知されます。乗り換え先の会社が3社間を採用している場合、売掛先にファクタリングの利用を知られるリスクがあるため、乗り換え前に契約形態を確認することが大切です。

他の資金調達方法との違いを確認!

資金調達の手段はファクタリングだけではありません。ビジネスローンや銀行融資との違いを正しく理解することで、自社に最も適した方法を選べるようになります。乗り換えを検討する際に、あわせて他の選択肢も比較すると良いでしょう。

ビジネスローンとの違い

ビジネスローンは事業者が金融機関から資金を借り入れるサービスです。一方、ファクタリングは借入ではなく、保有している売掛金を売却して現金化する仕組みです。ビジネスローンは負債として計上されますが、ファクタリングは売掛金の売却のため貸借対照表上の負債を増やしません。加えて、ファクタリングには返済義務がなく、売掛金の回収リスクを移転できる点もビジネスローンとの大きな違いです。

つまり、財務指標を悪化させたくない事業者にとっては、ファクタリングが向いている可能性が高いです。

銀行融資との違い

銀行融資では、審査の対象は主に申込企業の財務状況・信用力・担保です。そのため、赤字決算や税金の滞納がある場合は審査が通りにくくなります。

ファクタリングの場合、審査の中心は「売掛先の信用力」です。自社の財務状況にかかわらず、売掛先が信頼性の高い企業であれば審査に通りやすいという特徴があります。銀行融資が難しい状況でも資金調達できる可能性があるのは、ファクタリングの大きな強みともいえます。

ファクタリングが向いているケース

ファクタリングが特に有効なのは、銀行融資を受けにくい状況にある事業者です。赤字決算や税金滞納があっても利用できるケースはありますが、ファクタリング会社によっては審査が厳しくなったり、利用を断られたりすることもあります。

また、入金サイトが長く、支払いが先に発生してしまう事業者にとって、売掛金の早期現金化は資金繰り改善に直結します。急ぎの資金需要に対して、銀行融資のような長い審査期間を待てない場合にも、即日対応可能なファクタリングは有力な選択肢となるでしょう。

ファクタリング乗り換えのFAQ

最後に、ファクタリング会社の乗り換えを検討する際によく寄せられる疑問をまとめました。気になる点を確認し、スムーズな乗り換えに役立ててください。

他社利用中でも申し込みできる?

基本的に可能です。現在利用中でも、別の売掛債権であれば他社へ申し込みできます。ただし、同じ売掛金を使った契約(二重譲渡)は禁止されているため注意が必要です。乗り換えを考えている場合は、まず現在契約中の売掛金の精算を完了させた後、改めて新しい会社へ申し込む流れが基本になります。

取引先に知られる可能性はある?

2社間ファクタリングであれば、原則として取引先に知られることはありません。一方、3社間ファクタリングの場合は売掛先への通知・承諾が必要となるため、取引先にファクタリングの利用が伝わります。乗り換え先の会社が採用している契約形態を事前に確認し、取引先への影響を考慮したうえで判断することが重要です。

どれくらい手数料は下がる?

乗り換えによって手数料は平均で2〜5%程度下がるケースが多いです。例えば、現在10%で利用している場合、5〜7%程度まで改善する可能性があります。ただし、売掛先の信用力や自社の財務状況によって異なるため、複数社に見積もりを依頼して実際の数値を比較することが確実です。

同じ売掛金で複数社に申し込みしても大丈夫?

見積もり目的で複数社に申し込むこと自体は問題ありません。ただし、契約できるのは1社のみであり、同一の売掛金を複数社に譲渡する「二重譲渡」は違法行為となるため絶対に避けてください。見積もり段階での複数社への打診は乗り換えを成功させるうえで有効な手段ですが、最終的な契約は1社に絞ることが大前提です。

乗り換えで審査は不利になる?

正確に利用状況を申告していれば、基本的に不利になることはありません。ファクタリングは売掛先の信用力が重視されるため、売掛先の状況が良ければ問題なく審査に通るケースが多いです。現在のファクタリング利用状況を正直に伝えることが、信頼関係の構築にもつながり、審査をスムーズに進める近道といえます。

個人事業主でも利用できる?

はい、利用可能です。最近は個人事業主やフリーランス向けのファクタリング会社も増えており、少額案件や即日対応など柔軟なサービスを利用できます。乗り換えを検討する際には、個人事業主への対応実績がある会社かどうかを確認したうえで申し込むと良いでしょう。

まとめ:より良い条件で資金繰りを改善するならトップ・マネジメント

ファクタリングの乗り換えを検討している場合は、ぜひ一度トップ・マネジメントにご相談ください。トップ・マネジメントでは全てのお客様が安心してお取引できるよう、「顔の見えるファクタリング会社」として信頼関係を構築することを大切にしています。

個人事業主から中堅企業まで幅広く対応可能で、他社からの乗り換えのほか、赤字決算・税金滞納のある事業者の相談にも応じています。最短即日入金・オンライン完結型契約にも対応しているため、急ぎの資金需要にも柔軟に対応可能です。

まずは下記公式サイトより、お気軽にお問い合わせください。

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監修者
大野 兼司
株式会社トップ・マネジメント元代表取締役

事業者金融時代に営業職として中小零細企業の資金調達に従事し延べ500人以上の経営者の資金繰り相談を受け、独立し事業者金融業を開業。
延べ1000社以上の資金調達を支援してきました。事業者金融を廃業後、2006年に欧米で主流になりつつあったファクタリングに着目し、ファクタリング会社を起ち上げ。
現在では日本でも浸透している2社間ファクタリングの仕組みを弊社が作り、これまでに5.5万社以上の中小零細企業の資金繰りを支援して参りました。