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今回ご紹介するのは、東京都で主にゲーム開発を手がけるK社様がご利用された「見積書・受注書・発注書ファクタリング」の事例をご紹介します。
システム開発事業者様からのお問い合わせやご利用は過去にもたくさんあるものの、ゲーム開発に特化した事業者様からのお問い合わせは過去にもあまり例がないものでした。
2010年代に創業されたK社様は、これまでスマホやタブレットでプレイ可能なゲームの開発を続けてこられたといいます。
大手の制作会社が手がけるゲームに比べると、大きな注目度を集めた作品こそありませんが、長く続くゲーム市場の盛り上がりに乗り、新型コロナ禍や昨年の円安傾向においても収益が急激に落ち込むこともありませんでした。
ただ、ゲーム開発事業者様に限らず、どのような開発業界にもいえることですが、開発はいくつもの中間目標を定めたうえで進められます。これは、マイルストーンとも呼ばれる中間目標ですが、この中間目標を順調にクリアしていかなければ、開発費用の確保に難儀する可能性が生じるのです。
ゲーム開発においては、パブリッシャーと呼ばれる販売元からの発注を受け、主にコンセプト立案やゲームデザイン考案、そしてアルファ版やベータ版の開発といった中間目標が定められたうえで、それぞれの段階に応じて対価が支払われるのが一般的な流れです。
つまり、何らかの事情により開発に滞りが生じたり、予定が変更されるなどした場合には、中間目標に到達できず、結果として開発費用の入金が遅れるといったケースも珍しくないといいます。
開発が遅れれば遅れるほど、資金難に陥る可能性をはらんだゲーム開発業界ですが、K社様もこの“マイルストーンの壁”にぶつかり、幾度となく資金繰りに不安感を覚えてこられたそうです。
しかしこれまでは、順調な収益や成長性が評価され、金融機関からの融資も問題なく受けられということもあり、経営を揺るがすほどの資金難に陥った経験はなかったといいます。
ところが、今年に入って開発がスタートした案件、さらに昨年から続く案件も含めて、パブリッシャーの意向にまとまりがないほか、自社の開発スタッフの連続した退職などが重なり、なかなか思うように中間目標へと到達できない日々が続きます。
こうなると、開発費用の入金が次から次に遅れ始め、資金繰りはたちまち悪化。これまでと同様に、金融機関へと融資相談に出向かれたようですが、返済の途中であるのはもとより、急激な資金繰りの悪化にともなうリスケの申し出も行なっていたため、追加融資は断念せざるをえない結果になってしまったといいます。
こうしてこれまでに経験したことのないような経営難へと陥ってしまったK社様。開発にとって最も重要な費用である、スタッフへの給与支払いもギリギリの状態になるほど、深刻さを極めます。
代表のA様は、ノンバンクのビジネスローンを利用して一時的な資金確保も考えられたそうですが、銀行融資に比べると金利が圧倒的に高く、さらに経営を逼迫させる要因になると判断し断念。
A様は、自身の報酬をそのまま運転資金として投じるなどしたものの、その効果は限定的なものであり、資金繰りを安定させるには程遠い策にすぎません。
そんな中、資金調達の一手として考えられたのがファクタリングということでした。
ただ、悪質なサービスを提供する事業者が数多く存在することを知っていたほか、実際に経営者仲間の1人が悪徳ファクタリング業者に詐欺まがいの行為を受けたケースもあり、ファクタリングに対する印象は決してポジティブなものではなかったといいます。
それでも、背に腹は代えられぬ現状。A様はすべてのファクタリング事業者が悪質ではないこと信じ、いくつかの事業者に問い合わせをされました。
そのうちの一社となったのが弊社です。
A様は事前にファクタリングに関する知識を蓄えておられ、こちらが詳しく説明する必要もないほど、仕組みや特徴を理解しておられました。
お問い合わせをいただいた段階では、ゲーム開発以外の事業における売掛金を用いた契約を考慮に入れられており、取引先に知られることなく契約可能な2者間ファクタリングをご希望されていましたが、K社様が置かれた現状や業界を考慮に入れた末に「見積書・受注書・発注書ファクタリング」をご提案しました。
これについてはA様も盲点だったようで、「請求書の発行前でもファクタリングの利用が可能なのかと驚かれたようでした。
そして、以下のような契約内容を提示するにいたりました。
<見積書・受注書・発注書ファクタリング>
【売却対象売掛金(みなし)】 340万円
【弊社買取対象額】 310万円
【買取代金】285万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 91%
【ファクタリング手数料】 8%
契約内容の提示からあらためてご連絡をいただいたのは、およそ1週間後。
他社よりも対応の良さや「見積書・受注書・発注書ファクタリング」の利点を評価いただき、そのまま契約を結ぶ運びとなりました。
ゲーム開発事業は、市場の盛り上がりとは裏腹に、進捗によっては資金繰りに大きなダメージを受けかねない難しい事業といえます。
開発費用の回収遅れなど、資金繰りに不安が生じた際には、ぜひご相談ください。