いつも弊社のブログをご覧板いただきありがとうございます。
今回ご紹介するのは、東京都で不動産業を営むA社様の2社間ファクタリングご利用事例です。
A社様は年商6,000万円、従業員数は4名の不動産事業者としては小規模な企業様。マンションやアパート、貸しビルの併せて7棟の賃貸経営を主な事業をとしています。
そんなA社の代表であるT様からお問い合わせをいただいたのは、今年1月。「家賃収入を前倒して、すぐにでも現金を調達したい」ということでした。

二つの問題が発生
詳しくお話しをうかがうと、A社様は2つの問題を抱えているとのこと。
ひとつめは、空きビルを新たに取得する資金の調達。
昨年末に、入居する全店舗の閉店が決まった空きビルのオーナーから、高齢を理由に売却の申し入れがあったといいます。
価格は1,500万円。テナント用のビルとしては破格のか価格であったため、T様はすぐにでも購入を決断したかったようですが、最近では所有物件の空室率が高まっていることもあり、厳しい経営状況のなかで購入資金の捻出に躊躇ってしまったということでした。
このオーナーとT様は、古くからの付き合いということで、事情を鑑みたオーナーからは「現金での購入であれば、300万円を割り引いた1,200万円でもかまわない」との折衷案を提示されたといいますが、それでもT様は踏ん切りがつかずに回答を保留されたそうです。
T様としては、懇意にしているオーナーからの申し出に応えたいという気持ちももちろんあったそうですが、何よりもこの空きビルの立地に魅力を感じており、リノベーション次第では若い世代への貸出も可能になるという可能性を感じておられたとのこと。
最近では、厳しい経営状況が続く中で新規投資も控えていたこともあり、思い切って新たな物件とともに収益の増加を狙いたいという考えもあったといいます。
資金の捻出に迷いながら、オーナーへの回答期限が近づいていくなか、T様に新たな問題が降りかかります。
所有するアパートのうち2棟に急遽、老朽化にともなう修繕の必要が生じたため、こちらの資金捻出を迫られることに。
見積もりを依頼したところ、修繕費用は総額500万円。こちらの費用捻出については、迷う猶予など与えられるはずもなく、T様はすぐに対応にあたります。
しかし、これで空きビル購入の費用捻出は一層厳しいものになりました。それでも諦めきれないT様は、最初の一手として銀行への融資を申しこむことを決意しますが、回答期限までに現金を取得できる見込みはないどころか、最近の経営不振を理由に門前払いを受けてしまいます。

ファクタリングの検討

その後は、ノンバンクのビジネスローンの活用も検討。審査については問題なく通過できる見込みはあるものの、中長期にわたって負担となる金利の高さがネックとなり断念せざるをえないことに。
オーナーに対し、いよいよ諦めの連絡を入れようとしていたところ、インターネット上で見かけたファクタリングに興味をもたれます。家賃収入を前倒しで得られれば、購入費用の資金調達も不可能ではないと希望を見出されたそうです。
とはいえ、これまでの経営者人生のなかで、一度もファクタリングを利用した経験がなかったこともあり、急いでファクタリングに関する知識や仕組みを勉強されたそうですが、その際に閲覧されていたのが、たまたまたどり着いた弊社のオフィシャルホームぺージだったといいます。

二社間ファクタリングの利用
T様は、その流れのまま弊社にお問い合わせをされ、私たちはT様から今回のご事情をうかがうこととなりました。
T様のご希望は、2社間ファクタリングにて家賃収入分の300万円の買取り。提出いただいた書類の内容や、面談における回答にも問題はまったくないと判断できたため、申し込みいただいた当日のご契約と入金をお約束できることをお伝えすると、T様はとても安堵されたご様子でした。
ただ、ご希望される300万円の家賃収入を満額で買い取ってしまうと、この先の資金繰りに影響を与える可能性があると判断したため、250万円の買取りをご提示。T様にもご納得いただけたため、以下のような条件で契約を結ぶことになりました。

<2社間ファクタリング>

【売却対象売掛金】 300万円
【弊社買取対象額】 250万円
【買取代金】225万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 83%
【ファクタリング手数料】 10%

精算時にお話しをうかがったところ、空きビルは無事に購入できたとのことで、今後はリノベーションを通じて若い世代の経営者に対する訴求を強化し、事業を発展させていきたいとのことでした。
また、リノベーションの計画と予算次第では、あらためてファクタリングの利用を検討したいというお声もいただきました。
さて、今回は不動産業者様のご利用事例を紹介しました。売掛債権の回収が安定して望める不動産業者様は、様々な業種のなかでも特に2社間ファクタリングの契約がしやすいといえます。
銀行融資などに比べて圧倒的に審査の通過率は高いので、家賃収入を早期に回収したい場合にはぜひご相談ください。