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日本中小企業金融サポート機構の審査はどう?口コミや評判から特徴を徹底解説

「ファクタリングについて調べてみたら、日本中小企業金融サポート機構という会社を見つけた」
「日本中小企業金融サポート機構って、名前からも信頼できそうだけど、実際はどうなの」

最近、新たな資金調達手段として注目されているファクタリング。様々な企業が独自のサービスを展開しています。

「日本中小企業金融サポート機構」もその一つで、資金化までのスピードや手数料面などで人気を集めるサービスです。

その名称からも信頼できそうなサービスだと感じますが、実際の特徴や利用する上でのメリットなどは、どこにあるのでしょうか。

本記事では、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスの特徴や口コミ情報などから、利用する上でのメリットなどを解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

目次

日本中小企業金融サポート機構の会社概要

「日本中小企業金融サポート機構」は、ファクタリングを提供する会社としては珍しく「一般社団法人」です。非営利の団体であり、利用者の利便性を第一に運営しています。

利便性を追求する特徴の一つが「手数料」にあります。日本中小企業金融サポート機構の提示手数料は「1.5%~10%」と業界最低水準です。非対面契約であれば、印紙代や郵送代、交通費などの無駄なコストも発生しません。必要書類は、基本的に「通帳のコピー(3ヶ月分)」「請求書・契約書など売掛金の発生がわかるもの」の2点で済みますので、余計な手間もかかりません。

最短30分の審査回答、最短3時間での振込可能といったスピード面にも優れています。買取可能金額の上限も設けておらず、急な資金需要が発生した際には、少額から高額まで幅広く対応可能です。

売掛先が法人であれば個人事業主でも利用可能。赤字決算、税金滞納企業、融資審査に落ちてしまった企業にも対応している、審査の柔軟さにも定評があります。

日本中小企業金融サポート機構は、関東財務局長、関東経済産業局が認定している経営革新等支援機関でもあります。ファクタリングサービス以外にも、コンサルティングをはじめ、様々な支援・サービスを提供しています。ファクタリング取引を出発点として、経営に関する支援やアドバイスも期待できるでしょう。

企業名 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
代表者 代表理事 谷口 亮
所在地 東京都港区芝大門1-2-18-2F

(商業登記上の本店所在地:東京都中央区銀座六丁目6番1号)

電話番号 03-6435-7371

0120-317-805

オフィシャルサイト https://chushokigyo-support.or.jp/
設立 2017年(平成29年)5
ファクタリング手数料 1.5%~10
買取上限額 無制限
対応エリア 日本全国
資金調達までのスピード 最短3時間
債権譲渡登記の有無 原則不要
取引種別 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
必要書類 ・通帳のコピー(3ヶ月分・表紙付き)」

・売掛金に関する資料(請求書、注文書など)

日本中小企業金融サポート機構を利用する7つのメリット

金融サービスで一番特徴が出るのが「メリット」です。各社とも顧客獲得のために「メリット」を全面に押し出して宣伝しています。

重要なのは、そのメリットが自社の今置かれている状況に適しているかどうか見極めること。そのためにもメリット面を正確に把握する必要があります。

ここでは日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスにおけるメリット面を見ていきます。

  • 業界最低水準の手数料「1.5%~10%」
  • 最短30分審査回答、最短3時間振込可能のスピード
  • 買取可能金額の上限が提示されていない
  • 柔軟な審査で、赤字決算、税金滞納企業、融資審査に落ちてしまった企業にも対応可能
  • 個人事業主でも利用可能
  • 豊富な対応業種・取扱実績
  • 関東財務局長、関東経済産業局が認定している経営革新等支援機関のサービスである

業界最低水準の手数料「1.5%~10%」

日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスにおける一番のメリットは「業界最低水準の手数料」にあるでしょう。提示手数料は「1.5%~10%」で、一般的な2社間ファクタリング手数料の相場とされている「10%~25%」よりもかなり低めになっています。

ファクタリングは、元々売掛期日まで待てば満額入金される売掛金を、期日前に手数料を支払うことで期日前に買い取ってもらうサービスです。手数料は低いに越したことはなく、ファクタリング利用に伴う費用負担も抑えることができます。

最短30分審査回答、最短3時間振込可能のスピード

日本中小企業金融サポート機構では「最短30分審査回答」としています。資金調達が必要なため、とにかく結果だけでも早く知りたいという場面でも安心できます。買取金額の振込までも「最短3時間」とされており、スピード面も大きな魅力です。

ただ人気のあるサービスですので、込み具合によっては時間がかかることもあります。また売掛先の内容確認など審査でも時間がかかるケースもありますので、急を要する場合は速やかな行動を心がけるとともに、担当者との連絡を密にとるようにしましょう。

買取可能金額の上限が提示されていない

日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスでは、買取金額の上限が設けられていません。公式ホームページでは「3万円から2億円の実績あり」とされており、少額から億円単位の高額買取まで、様々なビジネス場面に適応することができます。

柔軟な審査で、赤字決算、税金滞納企業、融資審査に落ちてしまった企業にも対応可能

日本中小企業金融サポート機構の公式ホームページ「よくある質問」では、「赤字や税金滞納でも利用できます」とあります。これらの状況で銀行融資を受けることが難しい事業主でも、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングであれば資金調達できる可能性があります。

すべてのケースに対応しているわけではありませんが、あきらめずに一度相談だけでも受けてみてはどうでしょうか。

個人事業主でも利用可能

日本中小企業金融サポート機構のファクタリングは「売掛先が法人であれば個人事業主でも利用できます」「売掛先が個人事業主でも買取可能な場合があります」とされています。

事業規模が小規模な個人事業主は、資金繰りにも苦労することが多いでしょう。日本中小企業金融サポート機構のファクタリングを利用できれば、日々の資金繰りに対する悩みも解決できるかもしれません。

豊富な対応業種・取扱実績

日本中小企業金融サポート機構では「対応業種27種」「支援総額318億」「取引件数13,190社」といった数字を公表しています。これらの数字はファクタリング以外にもM&Aやクラウドファンディングといった日本中小企業金融サポート機構全体の取扱実績です。

いずれにしてもこれだけの数字を提示できるだけでも、日本中小企業金融サポート機構の信頼性が高い証明であるといえるでしょう。

関東財務局長、関東経済産業局が認定している経営革新等支援機関のサービスである

日本中小企業金融サポート機構は経営革新等支援機関として、関東財務局長、関東経済産業局の認定を受けています。

中小企業を巡る経営課題が多様化・複雑化する中、中小企業支援を行う支援事業の担い手の多様化・活性化を図るため、平成24年8月30日に「中小企業経営力強化支援法」(現在の「中小企業等経営強化法」)が施行され、中小企業に対して専門性の高い支援事業を行う経営革新等支援機関を認定する制度が創設されました。

引用先:中小企業庁「認定経営革新等支援機関」

日本中小企業金融サポート機構を利用することで、コンサルティング事業からの経営アドバイスを受けることができるだけでなく、認定支援機関の利用ということで、以下のようなサービスを受けることもできます。

  • 認定支援機関の支援を要件とする様々な補助金が申請できるようになる
  • 信用保証協会の保証料が減額される
  • 事業計画の策定支援により、正しい課題と対応策を明確化できる

日本中小企業金融サポート機構を利用する2つのデメリット

金融サービスに限らず、すべてのサービスには「メリット」だけでなく「デメリット」もあります。サービス利用で失敗しないためには、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておく必要があります。

ここでは日本中小企業金融サポート機構を利用する上でのデメリットを考えてみます。

  • 土日祝日は買取資金の受け取りができない
  • 個人事業主からの売掛債権は相談が必要

土日祝日は買取資金の受け取りができない

日本中小企業金融サポート機構の営業時間は平日の9:30~18:00で、土日祝日は対応していません。無料見積もりや問い合わせの受付はオンラインで24時間受付していますが、回答は翌営業日となりますので、土日祝日に買取資金を受け取ることはできません。

中小企業や個人事業主の中には、土日祝日も営業している先も多いでしょう。買取金額の受け取りは最短でも土日祝日明けの翌営業日となることを頭に入れておく必要があります。

個人事業主からの売掛債権は相談が必要

前述の通り、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスは個人事業主でも利用可能です。ただし売掛先が個人事業主の場合は「買取可能な場合があります」とされており、相談が必要となっています。

あえてこのような記載をしていることで、売掛先が個人事業主の場合、審査面が厳しく判断されることも予想されます。

日本中小企業金融サポート機構の評判・口コミ情報

金融サービスを受ける前には、インターネットで評判や口コミ情報を調べてみましょう。かなり劣悪な投稿もありますが、中には信ぴょう性の高い内容の情報も見受けられます。

ここではgoogleマップに掲載されている日本中小企業金融サポート機構の評判や口コミ情報をご紹介します。

日本中小企業金融サポート機構に関する高評価の口コミ

コロナ禍から立ち直りつつある現在、急激に売上を伸ばしたこともあって帳面は黒字なのにキャッシュフローが中々改善せず資金繰りに困っていました。
担当の方も親身になって相談に乗ってくださり助かっています。担当者さんの力量によるところも多いのかもしれませんが、嫌な思いをしたことは一度もなくスムーズにお取り引きさせていただいております。
今後も必要がある場合にはお世話になりたいと思っています。

参照元:Googleマップより引用

対応がすごく早くこちらの気持ちになって担当者も素早く対応してくれました。非常に感謝してるのと銀行対応より早く書類も少なく良かったです

参照元:Googleマップより引用

度々利用させて頂いております。
担当者様も無理な相談にもかかわらず、素早く対応をして頂き助かっております。

参照元:Googleマップより引用

初めて利用したんですが、他のファクタリング業者に比べて対応が良かった気がします。
入金もスムーズで手数料も安く、使いやすいなと感じました。

参照元:Googleマップより引用

日本中小企業金融サポート機構に関する高評価の口コミで目立つのは「対応のよさ」です。経営コンサルティング事業も営み、経営革新等支援機関の認定を受けているサービスであることから、社員教育も徹底されていると感じます。

対応の早さや繰り返し利用しているリピート率の高さも、googleマップの評価から伺うことができます。

日本中小企業金融サポート機構に関する低評価の口コミ

午前中から資料送ったり、電話のやりとりをして担当者から
通します!
どうにかします!
と言われそこから別の担当者に変わり最終的に19時手前まで待ち契約書がメールで届き期待したところ電話でダメでしたと連絡。
本日外注さんに支払いがあったのでホッとしていたのに19時まで待たせてそれはないでしょって感じです。
元請けとのラインのやり取り、請求書、通帳の写しなどかなりの数を提出して期待だけさせてこの仕打ちはあんまりです。
しかも最初の通すと言い切った担当者からは何の連絡もなし。
こちらに不備があったから通らなかったのも分かるけどやり方が酷すぎる。

参照元:Googleマップより引用

HPには最短の審査時間を掲載していますが、資料を出した日にちから3日経ってから、6日目に審査に取りかかる連絡が来ました。資金調達に関しては、いざというときのために、軽度な資金繰りであれば、なるべく違うサービスを利用しようと心がけていますが、ここをあてにすると、結果的に資金繰りは厳しくなるのでは?と感じています。

参照元:Googleマップより引用

この口コミをみる人は多分現在困ってる人だと思うからしっかり書きます。ここは審査も遅くて追加資料多すぎて数日かかる、最初に全部言えばいいのにね、あと金利めちゃくちゃ高いから他検討しながら相見積もりしてから考えた方が良いよ。私は他で検討したら合計で15%の差がでて他のファクタリング業者に変更しました。

参照元:Googleマップより引用

日本中小企業金融サポート機構に関する低評価の口コミでは、高評価の口コミとは矛盾するような「対応のまずさ」「時間がかかる」「書類が多い」といった内容が掲載されています。

「スピード」については、審査内容などで希望に沿えないこともあるでしょう。合わせて不合格となったことで、対応のまずさが誇張されて掲載されている可能性もあるかもしれません。

日本中小企業金融サポート機構を利用する流れ

次に日本中小企業金融サポート機構を利用する流れを見ていきます。ここでは主流となっているオンライン(非対面)での流れをご紹介します。

  1. 無料相談・申込
    日本中小企業金融サポート機構の公式ホームページにアクセスし、「今すぐ無料相談」から申し込みます。入力項目は「会社名」「法人・個人事業主の選択」「ご担当者名」「電話番号」「メールアドレス」です。確認次第、専属スタッフから連絡が入り、以後の手続きや必要書類の案内が行われます。
  2. 必要書類提出・審査実施
    説明を受けて了承すると、必要書類をメールなどで提出します。日本中小企業金融サポート機構を利用する場合の必要書類は、基本的に以下の2点です。・通帳のコピー(表紙付き、3か月分)
    ・売掛金に関する資料(請求書・契約書など)その他、「申込書」「身分証明書」も併せて提出する必要があります。
    必要書類を提出する必要書類に問題なければ審査が実施されます。審査結果は最短30分で提示されます。
  3. 契約・入金
    審査結果・買取金額・手数料に納得すれば契約です。クラウドサインを利用したオンライン契約で、来店の手間などもかかりません。契約完了後、指定口座へ買取金額が振り込まれます。申込から入金までは最短3時間です。ただし込み具合などによっては、振込が翌営業日となることもあります。

日本中小企業金融サポート機構はこんな方におすすめ

数多くのファクタリングサービスから、自社にあったサービスを見つけ出すのは大変です。それぞれのサービスが、どのような方に向いているのかを整理することで、選択肢をある程度絞ることもできるでしょう。

ここでは日本中小企業金融サポート機構の利用が向いている方の特徴を見てみます。

<日本中小企業金融サポート機構の利用に向いている経営者とは?>

  • できるだけファクタリング手数料負担を減らしたい方
  • どうしても即日でまとまった資金が必要な方
  • 億円単位の高額買取を希望する方
  • 銀行融資を受けるのが難しい方
  • 財務コンサルティング支援などファクタリング以外の支援も受けたい方

できるだけファクタリング手数料負担を減らしたい方

ファクタリングを利用したいけど手数料負担が心配……

ファクタリングの利用で一番気になるのが「手数料負担」でしょう。一般的に2社間の手数料は「10%~25%」が相場といわれています。

一方、日本中小企業金融サポート機構では「1.5%~10%」と相場と比較しても、かなり低い水準で設定されています。手数料負担と自社状況(ファクタリングで資金化が必要な状況)を照らし合わせた際、これぐらいの手数料負担であれば利用したいと思われる事業主も多いのではないでしょうか。

どうしても即日でまとまった資金が必要な方

どうしても今日中にまとまった資金が必要になった!

ビジネスの場面では、どうしても早急に資金繰りを確保しなければいけないことも多々あります。突然入金見込みの資金が入ってこなかった場合、即日資金化可能なファクタリングは、資金確保に有効的な手段の一つです。

日本中小企業金融サポート機構では「最短30分審査回答」「最短3時間入金」を宣伝しています。審査の進み具合や込み具合によっては時間もかかることがありますが、あえてこの数字を宣伝している以上、スピードにかなりの自信をもっていることが分かります。

億円単位の高額買取を希望する方

今億円単位の資金調達が可能なら、大口受注を受けることができる。チャンスは逃したくない!

日本中小企業金融サポート機構では買取金額の上限を設けていません。公式ホームページでは「3万円~2億円の実績あり」とも明記されており、億円単位の高額買取にも対応しています。

事業規模や業種によっては、高額の資金調達が必要な場合もあるでしょう。「対応業種27種」の日本中小企業金融サポート機構であれば、このような需要にも十分対応することができます。

銀行融資を受けるのが難しい方

直近で赤字を計上してしまい、銀行融資が難しい

赤字決算、税金対応などで銀行などの民間融資を受けることが難しいケースでも、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングは利用可能です。

上手に資金繰りを立て直すことで、厳しい状況からも抜け出せるチャンスは大きくなります。そのような時こそ日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスが有効的です。

財務コンサルティング支援などファクタリング以外の支援も受けたい方

ファクタリングは確かに便利だが、ファクタリングだけに頼りたくはない…

ファクタリングは確かに一時的な資金繰り対策としては非常に有効です。ただし長期的は、どうしても手数料負担が発生するファクタリングだけに頼った経営は望ましくありません。

日本中小企業金融サポート機構はファクタリングサービスだけでなく、クラウドファンディングなどの資金繰り支援、コンサルティング事業など企業支援なども取り扱っています。現状と将来の経営に必要なアドバイスも受けることができ、長期的な経営改善も図ることができます。

また経営革新等支援機関として、関東財務局長、関東経済産業局の認定を受けていることからも、経営上の様々な支援を受けることができます。

自社の問題解決の糸口を見つけたい方は、一度、日本中小企業金融サポート機構に相談してみることもおすすめします。

日本中小企業金融サポート機構で審査落ちするのはこんな場合

日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスは、豊富な取扱実績の元、柔軟な審査にも定評があります。とはいっても必ずしも審査に合格できるわけではありません。

以下のケースでは、日本中小企業金融サポート機構であっても審査に落ちてしまう可能性があります。

<日本中小企業金融サポート機構のファクタリングに審査落ちの可能性があるケース>

  • 追加書類が提出できない
  • 売掛先が個人事業主の場合
  • 税金滞納状況を放置している

追加書類が提出できない

日本中小企業金融サポート機構でファクタリングを利用する際の必要書類は「通帳のコピー(表紙付き、3か月分)」と「売掛金に関する資料(請求書・契約書など)」の2点です。ただし口コミ情報などには、その他の書類を要求されることもあるようです。つまりこの2点は「必要最低限の書類」と考えておく必要があるでしょう。

要求された書類が準備できなければ、審査が前に進まないだけでなく、審査落ちの原因ともなります。また追加書類についての案内はメールや電話でくることが多く、特にメールで指示があった場合、見落としてしまうこともあるかもしれません。

申込からある程度時間が経っても、返事がない場合、一度日本中小企業金融サポート機構へ確認するようにしましょう。

売掛先が個人事業主の場合

何度か述べましたが、日本中小企業金融サポート機構では、個人事業主が利用する際、売掛先が個人事業主の場合は「買取可能な場合があります」とされています。つまり売掛先が個人事業主の場合、相談を受ける必要があるということです。

あえてこのような記載をしているということは、売掛先が個人事業主の場合、審査面が厳しく判断されることが予想されます。特に取引実績や取引規模が大きくない取引先の売掛債権を提示した場合、審査落ちの可能性も高くなるでしょう。

税金滞納状況を放置している

日本中小企業金融サポート機構では、税金滞納企業でも利用可能とされています。ただしこれは「滞納税金を分納で支払っている」ことが前提と考えられます。

税金を滞納していると、国などから差押えが行われます。差押えの対象は、企業の資産全体に及び、流動資産である「売掛金」もその対象となり得ます。もし買い取った売掛債権を差押えられると、ファクタリング会社は回収不能となり損失を被ることになります。

分納支払いを行っておれば差押えされることはありません。ただし税金滞納をそのまま放置しており、一切支払っていない状況では、まず審査には合格できません。

日本中小企業金融サポート機構まとめ

今回は「日本中小企業金融サポート機構」のファクタリングサービスを紹介させて頂きました。

最後に「日本中小企業金融サポート機構」を利用するにあたり、本文を総括したメリット・デメリットを記載しておきますので、資金繰りをお考えの経営者様は是非参考にしてみて頂けましたら幸いです。

<日本中小企業金融サポート機構を利用するメリット&デメリット>

【メリット】

  • 業界最低水準の手数料「1.5%~10%」
  • 最短30分審査回答、最短3時間振込可能のスピード
  • 買取可能金額の上限が提示されていない
  • 柔軟な審査で、赤字決算、税金滞納企業、融資審査に落ちてしまった企業にも対応可能
  • 個人事業主でも利用可能
  • 豊富な対応業種・取扱実績
  • 関東財務局長、関東経済産業局が認定している経営革新等支援機関のサービスである

【デメリット】

  • 土日祝日は買取資金の受け取りができない
  • 個人事業主からの売掛債権は相談が必要

最後までお付き合い下さり有難うございました。

監修者情報

株式会社トップ・マネジメント
代表取締役 大野兼司

事業者金融時代に営業職として中小零細企業の資金調達に従事し延べ500人以上の経営者の資金繰り相談を受け、独立し事業者金融業を開業。延べ1000社以上の資金調達を支援してきました。事業者金融を廃業後、2006年に欧米で主流になりつつあったファクタリングに着目し、ファクタリング会社を起ち上げ。現在では日本でも浸透している2社間ファクタリングの仕組みを私が作り、これまでに5.5万社以上の中小零細企業の資金繰りを支援して参りました。

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