現金化

ビジネスローンについて詳しく解説!
メリットとデメリットは?

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「事業資金が足りない」「キャッシュフロー」が悪化している・・・。
そんなときに強い味方となるのがビジネスローンです。
ビジネスローンは、事業者専用の融資商品であり、銀行のほか、信販会社や消費者金融などが取り扱っています。
そのため、銀行や信用金庫が取り扱っている、いわゆる「事業融資」と同類の商品ととらえる人も多いのですが、実はこれらは似て非なるものです。
では、ビジネスローンとは具体的にどのような融資商品なのでしょうか。今回は、ビジネスローンの基本的な特徴のほか、メリットやデメリットなどについて解説していきます。

ビジネスローンとは?

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ビジネスローンは、事業者専用の融資商品です。
利用できるのは、法人と個人事業主やフリーランス。したがって、利用条件は、事業を進めており、商取引を行なっている団体や個人ということになります。
借り入れた資金の使途は主に、開業資金や運転資金、設備投資など。事業に関していれば、提供事業者から特に使途を指定されることはありませんが、反対に、個人的な買い物やギャンブルの資金調達を目的にして借り入れることはできません。
最近では、「使途自由」を掲げ、個人的な資金使途も容認するようなビジネスローンも存在しますが、このような自由度の高さを掲げた商品を提供する事業者は闇金業者の可能性もあるので注意が必要です。
また、ビジネスローンは基本的に無担保で資金を借り入れることができるほか、信販会社や消費者金融では、面談の必要がなくWeb上で契約を進められる「オンライン完結型」の商品を提供しているところが多くなっています。契約がスムーズに進めば、最短で申し込み当日に事業資金を借り入れできることもあり、急いで事業資金を調達したい場合には、有用な資金調達手段のひとつになります。

ビジネスローンを提供する事業者

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ビジネスローンを提供している事業者は主に4つ。銀行、信販会社、消費者金融、そしてビジネスローン専門業者です。

・ 銀行

ビジネスローンは銀行でも取り扱われており、一般的な事業者向けの融資とは別の商品として提供されます。
銀行による融資といえば、「金利は安いが審査は厳しい」というのが昔からの定説となっていますが、銀行のビジネスローンは一般的な融資に比べると「金利は少し高いが審査は甘い」という特徴があります。
借り入れ限度額は1億円程度まで設定されているほか、金利相場はメガバンクで1%〜14.0%。地方銀行では3%〜15%に設定されていることがほとんどです。ただし、1桁台の金利で借り入れできることはあまりなく、10%台であることが多いもの。一方、事業融資は1桁台の金利で借り入れできる可能性が高いこともあり、金利だけで比較すると、ビジネスローンは借入コストが低いとはいえません。
それでも、ノンバンクである信販会社や消費者金融に比べれば、金利は明らかに低いため、ビジネスローンの利用を考える際には、まずは銀行の商品を検討するべきだといえるでしょう。
また審査基準は、事業融資よりも甘めに設定されていますので、ノンバンクの金融商品には抵抗があるという事業者には銀行のビジネスローンがおすすめです。
一方で、銀行のビジネローンは、利用に際して直接来店し担当者との面接を経て、店頭で契約を交わす必要があります。さらに審査には平均で3〜5営業日かかることもあり、申し込み当日の借り入れは100%不可能です。
非常に信用度の高い銀行のビジネスローンですが、契約までに手間と時間がかかり、至急を要する資金需要に答えられない点は大きなデメリットといえます。

・ 信販会社

一部の信販会社でも、ビジネスローンを取り扱っています。
信販会社のビジネスローンの貸出限度額は多くが数百万円〜1,000万円といったところ。条件次第では1億円程度まで借り入れできる場合もあるようですが、あまり現実的ではありません。
金利相場は、5%〜18%ほど。ただしこちらも1桁台での金利で借り入れできるケースはごく稀だといえます。
審査に関しては、「銀行よりも甘く、消費者金融よりも厳しい」傾向にあります。また、審査期間は、即日で完了するところもありますが、最短でも3営業日ほどかかるのが一般的です。

・ 消費者金融

ビジネスローンと聞けば、真っ先に消費者金融の融資商品をイメージする人も多いことかと思います。
実際に、ビジネスローンを提供する消費者金融は多く、アコムやプロミスといった大手が特に有名どころです。
消費者金融のビジネスローンは、借り入れ限度額数万円〜数千万円、金利相場は6%〜18%というのが一般的。
審査基準は、銀行と信販会社と比較しても圧倒的に甘く、多重債務などのよほどマイナス要素がなければ、審査の通過は難しくありません。また、対応の早さも消費者金融の強みであるため、最短即日での借り入れを実施している事業者が多く存在します。
ただし、金利は銀行や信販会社と同様、1桁台を提示されることはほぼ無く、15%以上であることが当たり前のようになっていますので、長期間にわたって返済が必要になる金額を借り入れる際は注意が必要です。

・ビジネスローン専門業者

最後に紹介するのはビジネスローン専門業者です。
ビジネスローン専門業者は、その名の通りビジネスローンのみを取り扱う事業者。金利は消費者金融とほぼ同水準ながら、条件を満たせば数億円までの貸し出しを行うところもあります。
また審査基準は、消費者金融よりもさらに甘い場合が多く、比較的に審査通過はしやすいという特徴があります。
一方で、ビジネスローン専門業者には、違性の高い金利設定や悪質な取り立てを行う闇金業者も紛れ込んでいるもの。審査基準が甘いからといって安易に利用すれば、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、事業者の選定は慎重に行わなければなりません。

ビジネスローンのメリットとデメリット

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ここからはビジネスローンのメリットとデメリットについてみていきましょう。

・メリット

1. 審査基準が甘いため審査に通過しやすい

ビジネスローンはもともと、経営状況の悪化を理由に銀行の事業融資の審査に通過できない企業のために開発された商品です。
そのため、審査基準が甘く設定されているのは当然であり、資金繰りが悪化している事業者にとっても契約のハードルは高くありません。

2. 審査期間が短いため、急ぎの資金需要には最適

2つめのメリットは、審査期間が短いことです。
銀行や信用金庫の事業融資では、1ヶ月〜3ヶ月ほどかかることもありますが、ビジネスローンであれば3〜5営業日。信販会社や消費者金融、ビジネスローン事業者に至っては最短即日で完了できる場合もあります。
そのため、急ぎの資金需要にも最適な資金調達手段だといえます。

3. 総量規制の対象外であるため、個人事業主も利用しやすい

3つめは、総量規制の対象外であること。
総量規制とは、個人の借り入れを年収の3分の1までに規制する、貸金業法での決まり。
したがって、個人事業主の場合が銀行などの事業融資を受ける場合、年収の3分の1までの金額しか借り入れることができません。
一方、ビジネスローンは総量規制の対象外となります。
そのため、個人事業主でも年収の3分の1以上の資金を調達することが可能になるというメリットがあるわけです。

4. 契約にあたって担保と保証人は原則不要

一般的な事業融資とは異なり、ビジネスローンでは担保や保証人を用意することなく契約が可能になります。
ただしあくまでも「原則」であり、借り入れ希望額や経営状況などによっては担保や保証人を求められることもあるので、事前に確認を取るようにしましょう。

・デメリット

1. 事業融資に比べて金利が高い

ビジネスローンの金利は、銀行の事業融資に比べて金利が高い点がひとつめのデメリットです。
これは銀行、信販会社、消費者金融、専門事業者を問わず、すべてのビジネスローンに共通した傾向です。
どの提供事業者も、10%を超えるのは当たり前。銀行の事業融資は金利1%以下であることも珍しくない時代に、10%以上の金利は後々の経営に大きくのしかかる可能性もあるので、綿密な返済計画を立てて利用するべきだといえます。

2. 銀行融資審査に影響を及ぼす可能性あり

もうひとつのデメリットは、将来的に銀行の融資を受けられなく可能性が生じることです。
もちろん銀行のビジネスローンを利用し、滞りなく返済ができれば審査に大きな影響はありませんが、信販会社や消費者金融、専門業者といったノンバンクのビジネスローンを利用した場合は注意が必要です。
その理由は、ノンバンクのビジネスローンの審査通過率が高いため。審査通過率の高いノンバンクのビジネスローンを利用した経験があると、銀行からは「銀行からの融資やビジネスローンを契約できないほど、事業が芳しくない事業者」という烙印を押されてしまうことがあるのです。
また、ノンバンクのビジネスローンは金利が高いこともあり、返済が資金繰りをさらに圧迫する可能性も秘めています。この点も銀行からの評価がマイナスに陥る要因だといえます。
したがって、もしも、将来的に銀行からの融資を希望するのであれば、なるべくノンバンクのビジネスローンの利用は控え、銀行のビジネスローンを検討するのが得策であることは間違いありません。

まとめ

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今回は、ビジネスローンの基本的な特徴のほか、メリットやデメリットなどについて解説しました。
ビジネスローンは、銀行の事業融資に比べると審査通過がしやすい反面、金利は高くなるという特徴があります。
短期での返済が可能である金額の借り入れであれば大きなダメージはありませんが、長期的に返済が続けば後の資金繰りを圧迫させる恐れもあるので注意しましょう。
また、ビジネスローンの利用は銀行の事業融資審査にも影響を与えかねません。
なお、事業者専門の資金調達手段のひとつにファクタリングがあります。
こちらは、売掛金の売却を通じて事業資金を確保する手段であり、清算も一度で完了するため、長期的な返済を心配する必要はありません。さらには、借り入れにならないという特性上、バランスシートが膨らむことはないのはもちろん、ファクタリングを利用した事実さえ銀行に知られることはなく、将来的な銀行融資審査に影響を与えることもありません。
高い金利や銀行の融資審査に不安を抱える事業者様は、ファクタリングの活用もぜひ検討してみてください。