経営者・社長

社員はもう限界かもしれない…ダメ会社の特徴

社員はもう限界かもしれない…ダメ会社の特徴【経営者・社長】

経営者の皆さんは自分の会社を客観的に評価したことがありますか?

どんなに経営ビジョンが確立されていても、またどんなに順風満帆な経営ができていると確信していても、あなたが知らないだけで周りからは「ダメ会社」のレッテルを貼られてしまっているかもしれません。きっと社員は毎日不安や不満を抱え、ストレスにまみれながら仕事をこなしていることでしょう。

では、「ダメ会社」の特徴とは具体的にどういったもので、社員は会社のどのような点に不安や不満を抱くのでしょうか。

これから挙げていく内容に少しでも心当たりがある経営者の方。要注意です。

経営者に明確なビジョンがない

経営者に明確なビジョンがない

「ダメ会社」というよりも「ダメ経営者」の特徴かもしれません。

しかし、経営者は会社の顔であり指針でなければならないという観点から考えれば「ダメ経営者」こそが「ダメ会社」を形成している一番の存在といっても過言ではありません。

そんな「ダメ経営者」の代表格が、明確なビジョンを持たずして経営に関わっているというものです。

何となくやってみたい事があって起業し、何となく従業員を雇い、何となく目先の利益だけを求め、そして飽きたらすぐに事業からの撤退宣言をする….

このような適当な思いつきで経営を行う会社が、社員から「イイ会社」だと思われるわけがありません。

事あるごとに経営者によって振り回される社員は次第に疲弊していき、どれほど優秀であっても、その能力を発揮することができずモチベーションを失います。

もしも、社員が事業や業務に不満を抱いている節が見られるようであれば、まずは自身が打ち立てた経営ビジョンを、もう一度見つめ直してみるべきでしょう。

合理性のない人件費削減

合理性のない人件費削減

いつの時代も、企業は安定した資金繰りを目指すために経費削減を常に意識した経営を行う必要があります。業績が悪化すればなおのこと。

しかし合理的な理由もなく、経費削減だけを理由に人件費を第一に削ろうと考える会社は、人材を使い捨ての駒として思われていると捉えられても仕方ありません。

仕事に対するモチベーションと給料はリンクしています。

つまり人件費の削減は、少なくとも会社の生産性の低下招く要因のひとつになりえます。

もちろん、「成績が芳しくない」「素行不良」といった明らかに削減の対象となる社員を対象とするのであればやむを得ませんが、人件費の削減はなるべく経費削減の最終手段とし、他に無駄な経費や出費がないかをもう一度検討することを心がけましょう。

社会保険に未加入

社会保険に未加入

これは上記の「人件費削減」に直結する内容でもありますが、健康保険や厚生年金保険、雇用保険といった社会保険の加入対象(5名以上の従業員を雇用しいている会社)であるにもかかわらず、未加入の会社も「ダメ会社」のひとつです。

「潤沢な資金を確保できないから」では、理由になりません。中には「手続きの仕方が分からない」「面倒臭い」という理由から未加入となっている会社も、ちらほら見かけますが、これはもはや言語道断です。

会社は、従業員の健康的な生活と未来を保障しなければならない使命があります。「仕事を与えて、給料を支払っている」だけでは、利益追及のためだけに従業員をただの奴隷として扱っているのと同じです。

社会保険の加入は、法律で定められている最低限のルールのひとつなので、未加入の会社は一刻も早く手続きを開始しましょう。

社内の雰囲気が暗い

社内の雰囲気が暗い

「順調に利益を伸ばしている」、「次々とイノベーションを起こしている」などの、いわゆる“成功”している会社はどこも社内の風通しがよく、雰囲気が明るいものです。

これはなにも、社員同士が和気藹々とプライベートに関する話題ばかりで盛り上がっているというわけではなく、意見や情報の交換を積極的に行うなど、常にどこかで会話が生まれています。

反対に、流れの悪い会社は就業中の会話を禁止していたり、上司が常に聞き耳を立てているなどして、社員同士のコミュニケーションを妨げている傾向が見られます。

くだらないと思われるような雑談の中から思わぬビジネスアイデアが誕生する可能性もあります。積極的なコミュニケーションはチームワークの強化にもつながる重要な“業務”のひとつ。

“イイ会社”を目指すためにも社員に対して積極的なコミュニケーションを促しましょう。

5S活動の重要性を理解していない

5S活動の重要性を理解していない

5Sとは「整理、整頓、清掃、清潔、躾」のこと。

そんなことが業務に何の影響を及ぼすのか、と嘲笑される経営者の方もいますが、5S活動は単なる社内の美化活動ではありません。

例えば「整理」「整頓」。

「整理」「整頓」とは、言わずもがなそれぞれ「必要なものと不要なものに分ける」「要るものを使いやすい場所に置く」という意味です。

これらの行動は、見た目の改善だけでなく、「無駄を省いた環境づくり」につながります。

「無駄を省いた職場」は仕事を行いやすくなると同時に、生産性の向上を期待できるようになります。

ぜひ5S活動を徹底して行ってみてください。

少しでも思い当たる内容はありましたか?

経営者の方が気づいていなくても、社員は意外に会社の実態から環境など、隅々まで見渡しているものです。

社員がストレスを抱えるような「ダメ会社」から脱却するためにも、まずは経営者の方自身の意識改革を図ることから始めてみましょう。