ファクタリング

ファクタリングの利用率が高い業種とその特徴や理由を5つ解説!

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売掛金を迅速に現金化できるファクタリングは、基本的にどのような業種でも利用可能です。
そのなかでも、ファクタリングの利用率が高い傾向にある業種があります。
今回は様々な業種のうち、ファクタリングの利用率が特に高い5つの業種とその特徴や理由について解説します。

製造業

製造業

製造業は原材料費や人件費、設備維持費などの運転資金が大量に必要です。これらの費用は売掛金の回収を待つ期間も支払い続けなければならず、資金繰りが厳しくなる傾向が高いといえます。売掛金の回収までの期間は、60日や90日などの長期になることもしばしばで、その分、資金が固定化される期間が長くなります。
また、製造業は受注生産が一般的であり、顧客からの注文を受けたのちに製造を開始するというケースがほとんどです。そのため、注文から製品の納品、そこからさらに売掛金の回収までの期間が長くなるわけですから、資金繰りの悪化率が高いことは必然ともいえるでしょう。
このような長い支払いサイトの穴埋めや、製造プロセスの円滑化に効果を発揮するのがファクタリングです。売掛金を早期に現金化することによって、資金繰りの安定化を図る製造業者の数は増加しています。

物流業

物流業

物流業もファクタリングの利用率が特に高い業種のひとつです。
製造業と同じく支払いサイトが長いという特徴があり、荷主や取引先からの支払いは、荷物の輸送から90日後などのように数ヶ月におよぶことも珍しくありません。
その間に発生する燃料費や車両のメンテナンス費、人件費といった日々の運転資金の支払いを滞らすわけにはいかないため、経営を維持するうえでは資金ショートを起こさない施策を徹底する必要があります。
また、物流業は需要の変動が激しい業種であり、新規契約の獲得やサービスエリアの拡大を常に意識した営業活動も重要であり、そこに投じる資金の確保も欠かせません。
こうした要因から、物流業においては売掛金を早期に回収して運転資金や営業活動の資金に充てるという資金繰り方法が広がっています。

建設業

建設業

建設業では、数ヶ月から数年にわたるほどの長期的なプロジェクトの受注も多くあります。工事完了までの長い期間には、材料費、人件費、機械や器材のリース費用など、多額の資金が必要となり、資金繰りの状況によってはプロジェクトの進行中に資金ショートを起こす可能性も考えられます。
そのため、特に小規模の建設会社はプロジェクトに必要な資金をファクタリングで調達しながら進行するというケースがよくみられます。
また、競争の激しい建設業界ではプロジェクトの受注競争が常であり、小規模の建設会社が受注するには、早期の契約や着手が可能であることを示さなければなりません。
その点において、ファクタリングはプロジェクト受注前の資金調達にも効果的であるといえるでしょう。

IT・ソフトウェア業

IT・ソフトウェア業

IT・ソフトウェア業界は、技術の進化が早く、競争力を高めるには常に最新の技術を導入しておく必要があります。また、それらに関する知識や経験を持つ人材の確保や教育も求められるため、技術投資や人件費が高額になりがちです。
またIT・ソフトウェア業界にも、プロジェクトの完了までは売掛金が発生せず、支払いサイトが長いという特徴があります。そうした事情もあり、様々な費用を迅速に捻出する必要がある場合や、売掛金の回収を待つ余裕がない場合はファクタリングが役立つわけです。
もうひとつ、IT・ソフトウェア業界のファクタリング利用率が高い理由は、多くのスタートアップやベンチャー企業が存在するため。
起業間もない時期は、金融機関から融資を受けるのが難しいこともあり、比較的に審査のゆるいファクタリングを活用して資金を調達するケースが多々みられます。

医療・ヘルスケア業

医療・ヘルスケア業

医療・ヘルスケア業界では、他の業界の「請求書発行」にあたる保険請求の手続きが非常に複雑であり、請求が認められるまでに時間がかかることがあります。
クリニックなどの医療機関の運営に関しては、医薬品、医療機器、スタッフの給与、施設の維持管理など、日常的な運営費用がかさむほか、最新の医療機器の導入や施設の改修が必要なケースもあり、保険請求が認められるまでに資金ショートを起こす可能性も否めません。
ファクタリングをうまく活用することによって、日常的な運営資金を確保して資金繰りの安定化を図ることはもちろん、医療・ヘルスケア事業者としての発展につなげることもできる点が、利用率の高い理由だといえるでしょう。

まとめ

今回は、ファクタリング利用率の高い業種として、製造業、物流業、建設業、IT・ソフトウェア業、医療・ヘルケア業を挙げ、その特徴や理由を解説しました。
共通する特徴や理由としては、売掛金回収までのサイトが長いために、早期の回収を求めているという点。
ファクタリングの最大のメリットである売掛金の早期現金化により、資金繰りの安定化や改善を図る狙いがあるとみられます。