経営者・社長

従業員と良好な関係を築くための
たった3つのコツとは?

従業員と良好な関係を築くためのたった3つのコツとは?

経営者の皆さんは、従業員の方々と「良好な関係」を築けていますか?

良好な関係と一言でいっても、それぞれの価値観によって定義は様々かと思いますが、業績が好調な会社や従業員が居心地良く感じている会社の多くでは、経営者・上司・従業員が互いに良い関係性を維持できていると思う割合が高いようです。

反対に、業績の低迷や従業員の退職が顕著な会社では、互いの意思疎通や価値観の共有が円滑に行われていないために関係性が希薄になっていることが、それらの要因になっている可能性も考えられます。

業務にもよるものの、多くの従業員が1日の大半を会社で過ごすことになるわけですから、誰もが経営者や上司と良好な関係性を築き維持しながら日々の業務に取り組みたいと思っていることでしょう。

もちろん、経営者の皆さんも従業員の方々と良い関係性を保ちながら、組織としての結束力の向上と業績アップを目指したいと考えられているはずです。

とはいっても、「どうすれば従業員との良好な関係性を築けるのか」悩まれている経営者の方は非常に多く、良かれと思って取った行動が互いの距離をますます広げてしまう結果になってしまったといったこともよく耳にします。

「良好な関係性の構築」をついつい難しく捉えてしまう経営者の方も少なくないようですが、その方法はいたってシンプル。

今回はそのコツを3つのポイントに絞ってご紹介します。

積極的なコミュニケーションを図る

積極的なコミュニケーションを図る

まずはとにかくコミュニケーションを図ることです。

至極当然ではありますが、対話によるコミュニケーションがなければ互いを理解することはできません。

その際に大切なのは経営者側から積極的に歩み寄ること。

従業員からすれば経営者に気軽に話しかけるのは憚られますし、意識的に距離を取るべきであると考えるためです。

話の内容は業務や社内に関することはもちろん、時事や趣味の話題でも構いません。

対話によるコミュニケーションと、それに伴う価値観の共有は良好な関係性の構築の第一歩ですので、話の内容はあまり意識することなく、まずは気さくに話しかけることを心がけてみましょう。

ただしセクハラやモラハラにつながるような話題はご法度。

また過剰にプライベートに首を突っ込んだり、わざわざ業務を遮ってまで話しかけることも避けなければなりません。

指摘や注意をする前に従業員の言い分を聞く

指摘や注意をする前に従業員の言い分を聞く

たとえば、営業の成績が上がらない時や作成された資料の内容に不満がある時など、従業員の業務に納得がいかなければ指摘や注意が必要になるでしょう。

ですが、そんな時こそ一度冷静になって立ち止まり、まずは従業員の言い分にも耳を傾けてほしいのです。

もしかすると、体調不良が長引いており本来のパフォーマンスが発揮できていないのかもしれません。

また何かしらの悩みを抱えていたり、業務に対して疑問や不満を抱いたままモチベーションが下がっている可能性も考えられます。

良好な関係性の構築とは、言い換えれば「互いを尊重すること」でもあります。

ですので、どれだけ不満を抱えるようなことがあっても、一方的に指摘や注意をするのではなく、互いにあらゆる側面から向き合い、その上で従業員の立場を考慮に入れながら適切な対応をとっていくことが、良好な関係性の構築への近道だといえます。

感情的な言動をこらえる

感情的な言動をこらえる

従業員が会社の利益を損なうようなミスをおかせばつい感情的になり、強い口調で叱責してしまうのも無理はありません。

それが改善されることなく、繰り返されるようであればなおさらでしょう。

ただ、皆さんも経験があるかと思いますが、感情的になった人とは、それ以上の建設的なつきあいを続けるのは困難だと判断するものです。

それは経営者と従業員の間柄でも同じこと。

むしろ経営者と従業員という間柄であるからこそ、感情的になられると極度に萎縮し言い分を通す気も失われ、互いの距離はますます広がっていくことでしょう。

良好な関係性を保つ会社の経営者の多くには、どんな不満や苦境であっても瞬間的に湧き出た怒りに任せた言動は取らず、物事を見極めた上で冷静に対処する器量の大きさが際立ちます。

一度広がった距離を縮めるのは容易ではありません。

従業員との良好な関係を目指すのであれば、感情的な言動はこらえるべきであることは言うまでもありません。

まとめ

まとめ

今回は、従業員との「良好な関係性」を築くための3つのコツをご紹介しました。

お読みいただいた通り、それらは決して難しくも努力が必要なわけでもなく至ってシンプルであり、誰でもすぐに実践できるものです。

ポイントをまとめれば「積極的なコミュニケーションを基盤にして、冷静に従業員の立場を尊重する」こと。

皆さんの会社でも、経営者と従業員が良好な関係性を保ちながら互いに気持ちよく業務に打ち込める、“風通しの良い”環境づくりを心がけてみてはいかがでしょうか。