「果たして自分は経営者に向いているのだろうか」
これから企業を考えている人。もしくはすでに会社を立ち上げ、経営者として多忙な毎日を送っている人も、時に立ち止まり、ふと考え込んでしまうことはありませんか?
弊社は創業以来、ファクタリング業務やコンサルティング業務を通して数多くの経営者の方々と接してきました。
会社経営を成功に導くためには、企業のビジョンに基づいた経営戦略や資金調達力、優秀な人材の確保や教育など様々な要素が必要となることは言うまでもありませんが、それらは経営を進めていくなかでいくらでも改善の余地があり、軌道修正するチャンスはいくらでもあるといえます。
実際に、指示やアドバイスをひとつ提案するだけで、これまでの低迷が嘘のように、急激な成長を遂げる企業もたくさんみてきました。
このような成長を遂げられる企業にはある共通した特徴があります。
それは、経営者の方々が“経営者に向いている性格”をしていたこと。
経営者の方々の「性格」は、私たちが経営者の方々との面談に臨む際に最も注目しているポイントのひとつです。
どんなに期待できる経営戦略を立てたとしても、どれだけ優秀な人材を抱えていても、経営者の方々が“経営者に向いている性格”をしていない企業はなかなか成長できずに四苦八苦を続けている印象を受けます。
そこで今回は、企業の成功には欠かせない“経営者に向いている性格”をご紹介します。
勤勉である
成長する企業の経営者の方は、とにかく勤勉です。
自社で進める事業に関するノウハウをはじめ、金融経済や経理、法律や社会学といった経営には欠かせない学問から、異業種の知識や情報、さらには文学や歴史、スポーツやエンタメ、果てはゲームやアニメまで、あらゆるジャンルの知識を貪欲に吸収しようとします。
仕事に直結しない学びを無駄な努力だと捉える経営者の方もたくさんいますが、蓄えられた知識は、他者とコミュニケーションを図る上で必要不可欠。経営者同士のコミュニケーションは新たな仕事を生み出し、部下とのコミュニケーションは生産性とモチベーションを高めます。
楽観的である
失敗に対していつまでも落ち込んでいて、すぐに前を向けないネガティブな性格は経営者としては致命的です。
成功する経営者の方は、失敗に対して深く考え込むようなことはなく、「なんとかなるんじゃない」「次頑張ればいいんじゃない」と常に楽観視できるくらいの大きな器をもっています。
経営者のモチベーションはダイレクトに会社全体へと伝わります。もしもネガティブな心情が部下に伝われば、部下はたちまち不安に陥り大きなストレスを抱えながら業務に取り組むことになることでしょう。
柔軟性がある
楽観的な性格と合わせて、高い柔軟性も必須です。
経営者は常に「変化」に対応しなければなりません。
失敗する経営者の特徴として、自身の考え方と目指す方向性に固執してしまうことが挙げられます。例えば事業に失敗してしまった場合、柔軟性のない経営者の方は同じやり方に固執し、何度も失敗を繰り返す傾向がみられます。よく言えば「愚直」、わるく言えば「堅物」。
確かに経営を行うにあたっては、強い「信念」や高い「志」も重要です。
しかし時代の潮流に乗るためにも、時に自身の「信念」や「志」を一旦捨て去るくらいの潔い覚悟も必要。
失敗や市場の変化に対応し、自身の考え方やビジネスモデルを臨機応変に変更できるくらいの高い柔軟性を持つ経営者の方の成功率は上昇しやすい傾向にあります。
忍耐力がある
部下のミスや、資金調達、事業の不振や改善点の模索など。
経営者の人生は、常に我慢とストレスとの戦いです。
予想外だった事態の到来や、思い通りに事が進まないのは日常茶飯事。解決の糸口が見つからず、問題が長期化するケースもあたりまえのように訪れます。
どんなピンチやトラブルに直面しようとも、たじろぐことなくジッと耐え忍ぶ人は経営者に向いているといっていいでしょう。
快活である
常にバイタリティに溢れ、笑顔を絶やさない快活な性格の経営者の方は、周りからの信頼も高めながら、場の雰囲気も明るくすることができます。
明るい雰囲気を保ち続けられる企業は、どんな苦境に立たされても起き上がろうとする気力や気迫に満ちています。
その先頭に立って指揮を取るのは、他ならぬ経営者の方です。
また、快活な人はコミュニケーション上手です。
経営者の仕事の半分以上は、コミュニケーションに費やされるといって間違いありません。
これを読んで「自分はやっぱり経営者に向いていない」と落ち込んだ方もいるかと思いますが、決して思い悩む必要はありません。
人の性格は心がけ次第でいつでも変えることができます。
まずは自身の今の性格を素直に受け止めて、改善するためにはどんな心がけが必要かをじっくり考えてみることから始めてみましょう。