今回ご紹介するのは、宮城県気仙沼市で水産加工業を営むA社さまの3社間ファクタリングご利用事例です。
気仙沼市といえば、フカヒレで有名な町。その原材料であるサメの水揚げ量は日本一であり、国内の半数以上を占めているといいます。

そんな気仙沼市で、フカヒレを使用した製品製造をはじめ、さまざまな魚介類の加工を長年にわたって続けておられるのがA社さまです。
宮城県のなかでも、特に気仙沼市の水産加工品は全国的にも人気や知名度が高いこともあり、A社さまはその大きな需要に支えられながら堅調に業績を上げてこられました。

深刻な老朽化

経営を維持するには十分な売上を得ているA社さまでしたが、悩みの種となっていたのは加工設備の深刻な老朽化。ここ数年は、頻繁に臨時メンテナンスの必要が生じており、このまま稼働を続けていれば、いずれ業務の完全停止に至ることも危惧されていたといいます。
そのような現状を考慮し、2024年は加工設備の全面的な交換を決意。また、それに併せて社屋や工場のリフォームも実施し、従業員の満足度を高めたいという展望もお持ちになられたそうです。

数億円の見積もり

加工設備の交換やリフォームの関連事業者に見積もりを依頼したところ、その額はトータルで数億円規模。代表のFさまは、原材料費や人件費の高騰という情勢を考慮すると、ある程度の高額な費用の提示は覚悟されていたといいますが、「数億円規模」という数字は、さすがに想定外だったと話しておられました。
金融機関からの融資に関しては、特に問題なく審査に通過できる見込みがあり、一旦は相談にも出向いたところ、借入可能な金額は数千万円程度という提示。もちろん、あくまで必要資金の補填を目的としていたため、提示された金額に大きな不満はなかったそうですが、負債を抱えることなく資金を調達できる可能性も探りたいという思いが芽生え、融資に関しては保留されたようです。
クラウドファンディングの利用など、ネットを活用した“現代的”な資金調達手段も視野に入れたのの、確実性のなさや知識不足などを鑑みて断念。資金調達の目処が立たないまま、工事の契約期限は迫り、「やはり融資しかないものか」と負債計上を覚悟しようとしていた矢先、顧問税理士からファクタリングの提案を受けたといいます。

ファクタリングの検討

ファクタリングをくわしく知らなかったFさまは、“怪しい金融サービス”なのではないかと最初は訝しんだといいますが、売掛債権をもとにした仕組みであることや経済産業省が推奨する資金調達手段であること。そして何よりも調達した資金が負債にはならないという点に注目され、利用を検討されることになります。
そして、仙台市にはトップ・マネジメントというファクタリング会社があるという情報を耳にされたFさまは、さっそくご自身で私たちのもとまで足を運ばれました。
億単位の支出が求められるなかで、可能な限りの売掛債権を現金化したいという希望のほか、取引先からは譲渡に関する承諾を得たうえで実行したいという考えをお持ちであったため、わたしたちは3社間ファクタリングを提案。

A社さまの決算書や発行済みの請求書を確認したところ、億単位の資金をお渡しすることは十分に可能であると判断できたため、今回は大型の契約を交わすこととなりました。

<3社間ファクタリング>
【売却対象売掛金】 1億4,000万円
【弊社買取対象額】 1億3,000万円
【買取代金】1億2,500万円(お客様お渡し代金)
【買取率】 93%
【ファクタリング手数料】 4%

資金調達の目処が立ったことにより、工事の契約も無事に締結され、これから設備の交換やリフォームを順次進めていかれるということでした。これを機に、業績の安定と向上、そして気仙沼市の水産加工業をさらに盛り上げていかれることでしょう。
さて、トップ・マネジメントでは今回の事例のように億単位の売掛債権の買取りも可能です。具体的には、総額3億円まで可(売掛先1社あたり1億円まで)。運転資金のみならず、大型の設備投資費など、一時的に捻出が必要な高額の資金調達にも対応可能ですので、希望があればお気軽にご相談ください。