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後払い決済アプリとは?メリットやデメリットも分かりやすく解説

アイキャッチ_後払い決済アプリとは?メリットやデメリットも分かりやすく解説【現金化】

「現金の持ち合わせがない!クレジットカードの残高も不足している!」

そんなピンチが訪れた時でも、お買い物を可能にしてくれるのが「後払い決済サービス」です。

お金の支払い方法は、事前に代金を支払って物やサービスを購入する「前払い」、代金と商品やサービスをリアルタイムに引き換える「即時払い」、そして商品やサービスの購入後、数日から数ヶ月後に決済を完了させる「後払い」に分けられます。

後払い決済の代表的なサービスといえば、クレジットカードの利用が挙げられますが、最近ではもっと気軽に後払いが可能な「後払い決済アプリ」の普及が拡大しています。

主にスマートフォンで利用できる「後払い決済アプリ」は、諸事情によりクレジットカードの申し込みができない方や未成年の方でも、簡単な与信審査に通過できれば、誰でもすぐに利用が開始できる非常にハードルの低い決済手段です。

今回は、そんな後払い決済アプリの代表的なサービスの紹介をはじめ、利用するメリットやデメリットについてもご紹介していきます。

後払い決済アプリとは?

後払い決済アプリとは?

後払い決済アプリとは、商品やサービスの購入後に決済できるスマホ決済アプリであり、他のアプリと同様にスマートフォンにアプリをダウンロードすることによって利用可能になります。

利用できる店舗は年々拡大傾向にあり、最近ではネットショップをはじめ実店舗でも利用できるアプリが多々リリースされているため、現金やクレジットカードを持っていなくても、気軽に決済できるようになっています。

また、基本的には、クレジットカードの入会時のような厳しい与信審査は必要なく、アプリに用者情報の登録やSMS認証を済ませるだけで、すぐに後払いでお買い物を楽しめるのですが、中には決済の度にリアルタイムで与信審査が行われるアプリもいくつかあります。

なおクレジットカード以外の後払い決済の手段には、アプリ以外にも、クレジットカードと連携させる「後払い電子マネー」や、購入後に送付される請求書(振込用紙)で代金を支払う「請求書後払いサービス」、さらには契約する携帯キャリアの利用料金と合算して支払う「キャリア決済」もあります。

代表的な後払い決済アプリ

代表的な後払い決済アプリ

では、国内で利用可能な後払い決済アプリにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれの特徴をみていきましょう。

atone

まずは、後払い決済をそのまま表現したかのようなネーミングの「atone」

「arone」は、請求書後払いサービスの「NP後払い」を提供する株式会社ネットプロテクションズがリリースした後払い決済アプリです。

スマホにアプリをダウンロード後、SMS認証を完了させるだけですぐに利用開始できます。

ネットショッピングでのオンライン決済のほか、実店舗でもコードの表示やスキャンで支払うことが可能です。

1ヶ月の利用上限額は、ネットショップが5万円、実店舗では1万5000円。
決済後は1ヶ月間の利用金額を翌月の支配期限日までにまとめて支払う仕組みになっています。

支払い方法は、コンビニ払いか口座振替。

コンビニ払いの支払い期限は翌月10日、口座振替は翌月27日です。
口座振込を選択した場合は手数料が無料になりますが、コンビニ払いでは手数料として209円の手数料が発生することに注意しましょう。

バンドルカード

2つめは「バンドルカード 」です。

「バンドルカード 」とは、フィンテックベンチャー企業の株式会社カンムがリリースした「VISAプリペイドカード」のこと。ネットショッピングではもちろん、VISAの加盟店であれば実店舗でも利用可能です。

プリペイドカードですので、基本的にはお買い物前に前にお金をチャージしておく必要があるのですが、チャージ機能のひとつである「ポチっとチャージ」を使用すると、後払い決済を利用することができます。

「ポチっとチャージ」のチャージ上限額は1回あたり3万円、月間では12万円の中から与信審査を通じて決定され、その範囲内であれば何度でもチャージすることができます。

支払い方法は、セブン銀行ATM・コンビニ払い・ペイジーから選択でき、1ヶ月の利用分と手数料を、チャージ回数に応じて翌月末までに好きなタイミングで支払うことができます。

また、分割支払いにも対応しており、仮にチャージ金額が1ヶ月の上限額に達してしまっても、利用額の支払いをすれば、その分の利用可能額が戻る仕組みになっています。

なお、バンドルカードはアプリで利用できる「バーチャルカード」のほか、実際にカードが発行される「リアルカード」と「バンドルカード リアル+」の申し込みもできます。

共に発行手数料が必要になるものの、「バンドルカード リアル+」は海外も含めたすべてのVISA加盟店でも利用できるほか、1回あたりのチャージ上限額が10万円、1ヶ月あたりのチャージ上限額が200万円ですので、海外へ頻繁に行かれる方や、なるべく上限額を挙げておきたいという方は1枚持っておいて損はないでしょう。

Paidy

3つめは「Paidy」です。

「Paidy」は、上記2つのアプリとは異なり、ネットショップでのみ利用できる後払い決済アプリです。

通常のアプリだけでも後払い決済が可能なのですが、追加料金もなく本人確認のみで利用可能になる「Paidyプラス」にバージョンアップすると、支払いを分割手数料無料で3回に分割できる「3回あと払い」が利用できるようになります。

請求金額は、月末締めで翌月1日に確定。
支払いはコンビニ払い・銀行振込・口座振込に対応しており、コンビニ払いと銀行振込での支払いは10日、口座振込は12日が支払い期日となります。

なお、コンビニ払いの場合は、一括払いでも「3回あと払い」でも利用手数料として356円が請求されます。

メルペイスマート払い

最後は、国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」が提供する「メルペイスマート払い」です。

すでに多くの方が利用した経験をお持ちかと思いますが、「メルペイ」に後払い決済機能が付帯していることを知らない人は意外に多いのではいでしょうか。

メルペイは、メルカリでの売上金をチャージできるほか、他のバーコード決済と同じように希望金額を銀口座や連携したクレジットカードからチャージできますが、メルペイスマート払いを使えば、チャージ不要でユーザーが設定した利用上限額の範囲内で後払いすることができます。

メルペイスマート払いの利用分は原則として一括払いとなりますが、別途申し込みを行えば、清算を月々に分けて行える定額払いも利用可能。清算にあたっても、メルペイ残高や登録口座からの自動引き落としであれば手数料は無料です。

後払い決済アプリのメリット・デメリット

 

現金がなくてもお買い物ができ、クレジットカードがなくても後払いができる、後払い決済アプリですが、利用にあたってはどのようなメリットやデメリットが生じるのでしょうか。

メリット

後払い決済アプリのメリットを見ていきましょう。

現金がなくても商品やサービスを購入できる

やはり最大のメリットといえば、現金が不足している場合やクレジットカードを持っていない方であってもお買い物ができるという点です。

簡単に利用を開始できるスマホ後払い決済アプリを使えば、「どうしても今すぐに購入したい」商品があっても、諦めることなく余裕を持って購入することができます。

クレジットカードよりもハードルの低い審査

スマホ後払い決済アプリの多くは、SMSによる本人認証のみを通過できればすぐに利用を開始できるものがほとんどです。

したがって、クレジットカードの申し込み時のような厳格な審査がされることはなく、未成年の方やクレジットカードを持てない方でも気軽に利用することができます。

商品やサービスの確認後に支払いできる

これは、アプリに限らず後払い決済全般にもいえることですが、後払いで商品やサービス購入すると、内容を確認した上で支払いの判断をすることができます。

万が一、気に入らなかった場合であっても紛らわしい返金手続きをすることなく、商品の返品やサービスの解約が気軽にできるという点がメリットのひとつといえます。

実店舗でも使えるアプリが増加中

中には、ネットショップ限定のスマホ後払い決済アプリもありますが、その多くは実店舗でも利用できます。

また、ネットショップでも買い物でも実店舗での買い物でも、分割払い対応のアプリを利用することで、無理のない支払い計画を立てられるという点も大きなメリットです。

デメリット

では次にデメリットを確認していきましょう。

利用限度額が低い

スマホ後払い決済の多くは、クレジットカードよりも利用限度額が低く設定されています。

そのほとんどが、ひと月あたり5万円前後ですので、それ以上の支払いが必要な商品やサービスの購入は当然ながらできません。

したがって、スマホ後払い決済アプリは、あくまで日常的なちょっとした買い物に対応した決済手段という認識を持っておくべきだといえます。

使いすぎに注意が必要

後払いかつ、簡単に利用を開始できるスマホ後払い決済アプリですが、その容易さに慣れてしまうと、金銭感覚の麻痺に陥り、ついつい使いすぎてしまうことになってしまいます。

クレジットカードのような厳格な利用規約はないとはいえ、スマホ後払い決済の場合でも清算に遅延が生じれば、利用停止になるだけでなく、遅延損害金の請求や信用情報にキズがつく恐れもありますので注意が必要です。

まとめ

今回は、サービスの拡大が顕著にみられるスマホ後払い決済の代表的なサービスや利用にあたって生じるメリットやデメリットをご紹介しました。

とにかく簡単に利用を開始でき、気軽にお買い物を楽しむことができるスマホ後払い決済アプリですが、必ず翌月以降に清算の必要が生じることを忘れてはなりません。

ご自身の予算の範囲を超えるような過度な利用は、将来的な信用情報に影響を及ぼす可能性もありますので、利用にあたっては十分に注意を払いましょう。