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金融業界に革新を起こしている「フィンテック(Fintech)」とは?

金融業界に革新を起こしている「フィンテック(Fintech)」とは?【現金化】

皆さまは、「フィンテック(Fintech)」という言葉をご存知でしょうか?

最近では、新聞やテレビの経済ニュースでもしきりに取り上げられているため、言葉だけなら何度も耳にした経験があるかと思います。

言葉だけを聞くだけでも、何やら「新しい時代の技術やサービス」であることは想像できるかと思いますが、具体的な言葉の意味やその価値を理解している方は意外と多くないのではないでしょうか。

フィンテックは今後、金融や決済に大きな変革をもたらす重要なイノベーションのひとつです。現状においても、フィンテックによって生み出された多種多様な金融サービスが事業主や消費者の方々の事業や生活を新しい形へと進化させていますが、今後もフィンテックの活用による革新的なサービスの誕生が期待されています。

では、フィンテックとはどのようなものなのか。その基礎知識や具体的な活用例などについて解説します。

フィンテックとは?

フィンテックとは?

FinTech(フィンテック)は、金融(Finance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語です。「金融」は、決済や財務、会計といった「お金」に関する様々なサービスや業務であり、「テクノロジー」は、ネットワークやコンピュータを活用したIT技術を指します。

つまりフィンテックとは、IT技術を駆使して創出する従来にはなかった新たな金融サービスやそれに伴う動きのことです。

身近にあるフィンテックの金融サービス

身近にあるフィンテックの金融サービス

日常的に事業や生活を送る上では、あまり意識することはないかもしれませんが、フィンテックによって生まれたサービスは私たちの身近にもすでに多数存在しています。

例えば、インターネットを介して銀行取引を行うインターネットバンキングや、スマホを活用して行うPayPayやLinePayなどのQRコード決済もフィンテックによって生まれたサービスです。

最近では、コンビニやスーパーマーケットなどの小売店でも頻繁に見かけるようになった無人レジもそのひとつに数えられます。

また、およそ50年前の誕生から今日にいたるまで利用が続けられているクレジットカードや、40年前に誕生したATMなども「金融」と「テクノロジー」の融合によって生まれた金融サービスであるため、これらもフィンテックの先駆け的なサービスといえることができるでしょう。

日本でフィンテックという言葉自体が普及しだしたのは、2014年以降といわれていますが、フィンテックによって誕生した金融サービスは、近年になって突如現れたわけではなく、数十年以上前から私たちの生活に欠かせない存在となっているのです。

資産管理や運用も変化

資産管理や運用も変化

フィンテックは決済の利便性を高めただけにとどまらず、資産管理や運用にも大きな変化をもたらしました。

例えば一般家庭における家計簿の作成や企業や個人事業主の経理業務。従来では手書き、もしくはパソコンを使用しても直接、数値を入力せざるをえなかった作業でしたが、フィンテックの活用により、銀行口座やクレジットカードを連携のほか、スマホのカメラでレシートを撮影するだけで、収入と支出が自動的に記録されるアプリやクラウドサービスが誕生しました。

資産運用にも大きな影響を与えています。

利用するユーザーが年齢や資産状況、関心のある分野といった情報を提供するだけで、AI(ロボアドバイザー)が自動的に最適な投資先やリスクを最小限に抑えた投資額の提案を行う資産運用サービスが登場しています。

仮想通貨の登場で金銭取引が透明化

フィンテックの進歩は、紙幣や硬貨という当たり前のように存在し続けてきた「お金」の管理や流通自体をも変化させようとしています。その象徴として知られるのがビットコインやイーサリアムなどの「仮想通貨」と呼ばれる新たな通貨です。

仮想通貨はネットワーク上で流通する通貨であり、複数のコンピュータによって送金や支払いの情報を共有できる「ブロックチェーン」という技術で管理されるため、銀行などの従来の金融機関を介すことなく金銭を取引することができます。

取引情報の共有が可能となる仮想通貨で取引が行われることにより、取引の透明化と第三者による情報の改ざんを防止する耐改ざん性が担保されるメリットがあることから、仮想通貨の普及に対しては個人消費者だけでなく企業からも大きな期待が寄せられています。

金融業界に革新を起こし続ける

上記で挙げた事例のほかにも、金融業界ではフィンテックによって多様なサービスが次々に誕生しています。

既存の金融機関が提供する個人向け融資商品の審査では、年収や職業といった“数値”や“格付け”、が重視されてきましたが、フィンテックによってお金の動きを具体的にデータ化し集積できれば、それらの一次的な情報だけでなく、個人の信用度をより重視した融資が可能となります。

企業に対する事業資金融資においても、すでに楽天やアマゾンが各ECサイトに出店する事業者に対し、ITの活用により集積した日々の売上高などのデータを基に、短時間で融資を実行する事業を開始しています。

ファクタリング業界では、株式会社Oltaによる「クラウドファクタリング」のリリースを皮切りに、各社がネットワークを活用したオンライン完結型のファクタリングサービスの提供を進めている傾向にあります。

よりよい未来を創造するフィンテック

このように、金融業界ではIT技術との結びつきによって、利便性と価値の向上を伴う新たなサービスが次々と誕生し続けていますが、フィンテックの真の役割は、単に「金融業界の新たなサービスを創出」するだけではなく、それらのサービスによって人と社会のよりよい未来を創造することにあります。

今後もIoT(モノのインターネット)の普及によるビッグデータの収集収集したデータを分析するAIや様々なアプリケーションの連結に必要なAPIといったIT技術の進化によって、フィンテックを活用した金融サービスはますます増加していくと考えられています。