ファクタリング

ファクタリングに向いている業種は?

ファクタリングに向いている業種は?【ファクタリング】

ファクタリングでの資金調達が向いている業種は?

企業の資産である売掛金。

これは、支払い期日まで現金化することができません。

しかし、売掛債権の買い取り、譲渡であるファクタリングを利用することで早期の資金調達が可能になります。

資金繰りが厳しくなった場合に利用したいのがファクタリングです。ではどのような業種がファクタリングでの資金調達に向いているのでしょうか?

介護、医療業界

介護、医療業界の場合、報酬は国民健康保険団体連合会・社会保険診療報酬支払基金に請求書を提出しますが、請求してから入金されるまでには二ヵ月程かかります。

しかし診療報酬ファクタリングを利用することで早期に資金化が可能になるのです。

例えば、患者さんが病院で診察を受けた際、健康保険証があることで診療代は1~3割の自己負担となり、病院は残りの9~7割を国民健康保険団体連合会・社会保険診療報酬支払基金へ請求しています。

この公的医療保険分が診療報酬債権となります。

これをファクタリング会社へ売却して資金調達を行うことが診療報酬債権ファクタリングです。

介護事業者が請求する介護報酬、調剤薬局が請求する調剤報酬も同じです。

介護、医療機関の運営には、医師や看護師の人件費や医療機器の購入やメンテナンス、医薬品の購入など、高額な支出が多く多額の資金が必要となります。

またこれらは、一般企業と比べると回収できないリスクが非常に低いため、ファクタリング会社も信用し契約しやすく、手数料も安いというのが特徴です。

ゼネコン、建築業界

ゼネコン、建築業界は大口の案件が多いですが、天候に左右されたり、作業トラブルが発生したりと、作業が進まず資金繰りが悪化してしまうケースがあります。

また材料などは自社で仕入れ、工事完了後に代金を受け取るということが多く、工事が大口であるほど先払いしなければならないものが高額になってしまうのです。

銀行から融資を受けるのも時間がかかってしまうのでファクタリングは非常に便利です。

ファクタリングを利用していることが信用を損ねてしまうのではという懸念がある場合には、「2社間取引」を利用することで、売掛先に知られずに済むので、信用を失うことなく資金調達ができます。

アパレル業界

仕入れから販売までに時間がかかり、在庫も抱える必要があるアパレル業界。

セールに合わせて大量に仕入れたけれど売れ残ってしまったり、季節ごとに仕入れるため資金が必要になったりと、一時的に資金繰りが悪化してしまうことがあります。

特に冬物は夏物に比べて原価が高くなるため資金繰りが更に厳しくなります。

アパレル業界以外にも雑貨販売、家具販売も同じで、ファクタリングの利用は効果的です。

運送業界

トラックが主となる運送業は、燃料費や人件費、車両の整備に加え、燃料の高騰や車両トラブル、事故など急な資金確保が必要なことがあります。

繁忙期には受注が増え売り上げは見込めます。

また最近では、インターネット通販の普及により売り上げは上昇傾向にあります。

しかし仕事が増えれば、そのための車両、人材確保が必要となり、燃料費の負担も大きくなります。

そうなると、大きな受注はあるのに資金繰りが悪化し、黒字倒産にもなりかねません。

資金ショートの危機から逃れるために、ファクタリングは有効な手段です。

貿易業

貿易業は海外とのやり取りのため非常にシビアで、海外送金や通貨の為替変動により単価が大きく変動するので一時的な資金ショートを起こしやすい業種です。

商品を大量に仕入れる必要があったり、国によっては後払いの習慣がなく現金しか信用されないという風潮があったりと、急な資金調達が必要となります。

多少無理をしてでも仕入れが必要な場合の資金調達にファクタリングを利用する企業も多いです。

人材派遣業

働き方が自由に選べることもあり、派遣スタッフも派遣を利用する企業も増えてきました。

しかし経済的にも安定している人材派遣業でも資金繰りが悪化してしまうことがあるのです。

人材派遣業は、従業員への支払いは期日内にしなければなりませんが、派遣先企業からの入金が数カ月先になります。

さらに価格競争が厳しくなっているため、単価を下げて仕事を取っている状況です。

その結果、派遣先企業からの一人当たりの入金額が大きくなく、多くの従業員を派遣する必要があります。

従業員のコストを上げてでも人員を補充しなければなりません。

また、もしも派遣先でトラブルを起こしてしまったら、契約は打ち切られ、入金もされない可能性があります。

その時には違約金の請求があるでしょう。その違約金を、トラブルを起こした従業員に請求しようとした場合、連絡が取れなくなりどうすることもできなくなるということもあります。

その場合にはこの費用も負担しなければならないのです。

このような状況から経営が悪化してしまい資金がショートしてしまうということも少なくありません。

人材派遣業では、支払が集中する時期や、予期せぬ出費、入金までのつなぎ資金、としてファクタリングを活用されることが多いです。

業種によって理由は様々ですが、資金ショートを防ぐためや、売り上げ拡大のため、一時的な資金調達の手段にファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか。