経営者・社長

経営者の心構え【経営者・社長】

経営者の心構え【経営者・社長】

経営者であれば意識してほしい “最低限”の3つの心構え

本内容をご覧の皆さんは、既に代表者として企業や店舗の経営に邁進している方、もしくはこれから経営者としての独立を考えている方がほとんどではないかと思います。

いきなりですが、皆さんがもつ理想の経営者像とはどういったものでしょうか。「経営者として、一刻も早く企業の収益拡大を目指す」と高い意識を持って臨んでいる方もいれば、「早く優秀な人材を集めて、自分はさっさと悠々自適な生活を送りたい」といった、楽観的な青写真を描いている方もいることでしょう。

これらの考え方は、「経営者になった」、もしくは「経営者を目指す」動機としては間違いだと思いません。経営者それぞれの価値観は様々ですから一概に否定するのはあまりにも失礼な話です。ただ、生涯現役を貫くためにも、将来的には業務の一切を従業員に任せて、気ままな日常を手に入れるためにも、経営者として最低限意識してほしい心構えがいくつかあります。

ここで紹介するのは、頭をフルに回転させた論理的な思考を要するものではなく、企業の目指す方向性を確立するため。社会的信用度を獲得し、従業員やクライアントとの信頼関係を築くために必要な、あくまで “最低限”の心構えです。

長期的な経営ヴィションを見つめながら、現状を打破する

長期的な経営ヴィションを見つめながら、現状を打破する

まず、経営者にとって最優先すべきは当然ながら収益の拡大です。収益が上がらない以上、企業が成長することはありませんし、利益が減少の一途を辿れば倒産の危機に立たされます。そのため、日々の売上げばかりに固執してしまうような“その日経営”で毎日を凌いでいる経営者が少なくないのが実情。業績が厳しい中小企業の経営者であればなおさらかと思います。もちろん、毎日の利益確保は経営をする上での絶対条件です。しかし、仮に経営が軌道に乗ったとして、今月、来月、今年の利益は安泰だと見込めても、3年後、5年後、10年後の利益が確保できている企業などは稀です。

そこで考えてほしいのが、企業と経営者としての未来予想図です。「どのような企業に育てたいのか」「どうすれば10年後も企業として生き残れるのか」「そのためには自分がどのような経営者を目指すべきか」など、大まかな内容で構いません。既に経営者として独立している方であれば、それらを併記した事業計画書を作成されたかと思いますので、もう一度思い返してみてください。今は、日々の利益確保に奔走するのが精一杯で、実現は到底不可能だと思っていても問題ありません。それは、事業計画であり、企業が目指すべき未来への指針です。長期的ヴィジョンを念頭に置きながら、現状を打破していくことで、自ずと理想の経営へと近づいていくはずです。現状と長期的ヴィジョン。どちらかに固執するわけではなく、この2つをバランス良く捉え、常に保ち続けるように心がけましょう

企業評価を意識し、社会的信頼性を高める

企業評価を意識し、社会的信頼性を高める

先にも述べたように、経営を行う上での第一目標は利益の拡大です。高い収益が見込まれる事業を展開し続けられれば経営は安定、果たしてそれだけが企業の評価を左右する要因なのでしょうか。もちろん、株主による評価であれば市場価値を、債権者ならば資産価値といったように利益に関わる評価も企業評価のひとつです。しかしここでいう企業評価とは、自治体やクライアント、さらには従業員といった、もっと身近な存在から受ける評価のこと。独立して間もない経営者ほど、このような身近な企業評価をないがしろにする傾向がみられます。事業が軌道に乗っているからといって、仕入先に対して横柄な態度で対応していませんか。はたまた従業員に対して、さらなる利益拡大のために理不尽な要求を強いてはいないでしょうか。株主や債権者からの評価がどんなに高くても、身近な存在から経営者への評価が下がれば、せまい範囲から徐々に信頼性を失っていき、やがて社会的な信頼性まで失われることでしょう。つまり、企業評価と経営者に対する評価は一心同体。経営者は市場価値や資産価値だけではなく、どんなに些細な評価でも強く意識しながら社会的な信頼性を高めていかなければなりません。

しっかりと見られている、経営者の人となり

しっかりと見られている、経営者の人となり

最後は経営者の人となりについて。

「経営者たるもの、常に威厳を保つべき」などといった厳格なポリシーを抱く経営者の方が多くみられますが、決して間違いではありません。企業の象徴でもある経営者はいかなる時も、どっしりと構える必要があります。ただ、このような強いポリシーは企業と従業員、そしてクライアントの繁栄を実現させるために抱かなければなりません。自らの権力と顕示欲を見せつけるためだけであるならば、それは邪知暴虐の王となんら変わりはないでしょう。

また、経営者だからといって過剰な見栄を張る必要もありません。ハイブランドのスーツを着ていなくても、ピカピカの高級外車に乗っていなくても、都心に建つタワーマンションに住んでいなくてもいい。企業の現状と未来を冷静に見つめ、従業員との距離が近く、クライアントへの感謝の気持ちを忘れない。威厳を保ちながらも、質実剛健を貫けるような経営者を目指してください。