ファクタリング

ファクタリングの歴史

ファクタリングの歴史【ファクタリング】

ファクタリングはいつから始まったの?ファクタリングの歴史

ファクタリングが日本に浸透するまでの歴史

日本ではまだ認知度が低く、その言葉すら知らないという方も多いファクタリングですが、実はファクタリングの歴史は古いというのをご存知でしょうか。

16世紀~イギリスで誕生~

ファクタリングの原型は、16世紀にイギリスで誕生したと言われています。イギリスの商人がアメリカ大陸の植民地との交易に利用したのが始まりです。

イギリスから植民地のアメリカへ移住した人達は植民地で必要な物資を購入するために、イギリスと貿易を行っていました。

その時に利用していたのがイギリスのファクタリング仲介人である「ファクター」です。

移住者はファクターを通して商売を行っていました。アメリカの毛皮や材木等をイギリスで販売する権利を与え、その代わりにイギリスの小麦や布等を提供してもらうというものです。

当時のイギリスでは毛織物産業が盛んだったため高い需要がありました。

この頃はまだ、支払保証程度で資金調達方法としての意味合いはなかったようです。

17世紀~請求書による資金調達~

アメリカの植民地主義者は、イギリスへ出荷する原材料に前払いを求めるようになり、この支払保証は、銀行が安全保障のために発行した請求書を信用の担保としました。

アメリカの植民地主義者は輸出量の増大を望んでいたため、この請求書による資金調達を採用し、請求書ファクタリングが流通していったのです。

18世紀~毛織物の売買で使用~

18世紀からは主に、イギリスとアメリカ移住者との毛織物の売買に利用されました。

ファクターは仲介人としてだけでなく、委託された製品の保管、販売の他、代金の前払いをするための信用調査も請け負うようになりました。

そのため企業は積極的に設備投資を行うことができ、生産効率を高め大きく発展していったのです。

19世紀~早期現金化が行われる~

19世紀になり、新しいファクタリングが流行します。

18世紀後半から19世紀にかけて起こった産業革命により、イギリスはアメリカに大量の工業製品を輸出するようになりました。

この時、売掛債権を担保に代金の前渡しを行うようになったのです。

20世紀~アメリカで成長を遂げる~

20世紀になると、イギリスからアメリカへの輸出が低調となり、販売代理機能はなくなりました。

ファクターは資金提供と信用調査の機能に特化するようになり、現在のファクタリング会社の姿になっていったのです

そして1965年頃、アメリカのファクターがイギリス、西ドイツ、フランス等に支店を開設し、再びファクタリングがヨーロッパに展開されるようになりました。

 その後、東アジアの主要国やオーストラリア等、地域を拡大していき世界中に広がっていったのです。

初期の頃、アメリカのファクターは独立していましたが、1970年代までには多くのファクターが銀行に吸収され、ファクタリングだけでなく金融サービスを提供する大規模な金融機関に成長しました。

そしてヨーロッパでもファクターと銀行の提携が進み、ヨーロッパで主要の銀行のほとんどはファクタリングを行っています。

1970年代~日本に登場~

1970年代、ファクタリングは日本で一部の事業者で認知されました。しかし、日本ではなかなか普及しませんでした

日本では、昔ながらの商習慣として手形取引が使われており、手形は銀行で手形割引というサービスによって早期現金化が可能でした。

その為、手形割引と類似したファクタリングは流行らなかったのです

また、売掛債権の譲渡が風評被害により取引先への信用低下を招くというイメージが大きく抵抗感が強かったことや、債権回収において信用調査を特化して行う機関が未発達だったということも普及しなかった理由の一つのようです。

1991年~バブル崩壊~

1991年、高度経済成長が頂点に達しバブルが崩壊。景気が下火になっていき、そこから状況が変化していきます。

手形取引をしていた企業は売掛金を現金化する手段を失い、手形は減少していきました。この頃からファクタリングへの関心が高まってきたのです。

21世紀~日本でも浸透し始める~

2000年以降、様々な金融関連法が見直され、債権譲渡がスムーズに行えるようになったこともあり、ファクタリングが利用しやすくなり需要が高まっていきます。

またインターネットが大幅に普及し始め、金融機関が電子決済サービスを導入していったことも、ファクタリングが浸透し始めた一因となっています。

ペーパーレスが当たり前になってきている現代では、管理コストや紛失リスクのある手形取引はほぼ使われなくなってきました

ピーク時の1990年に4797兆円あった手形の交換高は、10分の1にまで減少してしまいます。

こうした時代の流れを背景に50年の時を経て、ファクタリングは日本でも注目され始めたのです

ここ数年でファクタリングを取り扱う会社は急増しました。サービスも多様化し、資金繰りで悩んでいる多くの企業の強い味方となっています。

ファクタリングを上手に利用してスピーディーな資金調達を目指したいですね。